2020年3月12日発売予定
11月10日(日)までの期間限定で遊べる『仁王2』体験版βをプレイしたので、その内容と感想のレビュー。
購入する際の参考の一つになれば。
ちなみに筆者は前作『仁王』をDLC含め、プレイ済みでこういったアクションゲームは比較的よく遊ぶ方なので、そういうプレイヤーからの評価、感想になるのであしからず。
まず初めに注意点として、体験版はオンライン専用になっており、PSNに接続出来ないとプレイ出来ない仕様になっている。
又、本タイトルはHDR対応タイトルとなっている為、対応テレビ等を所持しており、選択出来る人はHDR表現をオン・オフで選択出来るようになっている。ゲーム内のフレームレートやグラフィックのクオリティを調整するモードは、三種類用意されている。
設定編
ゲーム設定はしっかりと前作『仁王』を踏まえて作られており、かゆい所に手が届く印象。
これから発売までにまだまだ改善されていくかもしれないので、改善要望や不満点等をアンケートに答えて、送ってみよう。
コントローラー設定
全てのボタン配置をカスタマイズする事は出来ないが、プリセットされている設定がAからFまであり、それぞれのニーズには応えられるかと。
キャラクリエイト
NEW GAMEを選択すると、次にキャラクリエイト画面になる。
このキャラクリエイト機能は前作『仁王』では主人公が『ウィリアム』固定だった為、無かった。
今作『仁王2』から追加された新要素。
これが体験版で選択項目が制限されているとはいえ、とても細かく設定でき、充実の内容。
テンプレートキャラは複数用意されており、そのテンプレートキャラからカスタマイズしていく事も可能。
アニメ調のキャラではないが、リアル路線のキャラがかなり作り込める。
このあたりは同社の無双シリーズやデッドオアアライブ等のキャラクリエイト路線をしっかりと継承している様子。
作成したキャラは保存する事ができ、他の人が作成したキャラもコードを入力する事で作成する事が可能になる。
それから前作『仁王』をプレイして、セーブデータを持っている人は、今回のβ体験版を『ウィリアム』の姿で遊べる姿写しを行う事が出来るぞ。
方法は社で賜物の項目を選択して、
マップ画面に戻り(アイテム:ひもろぎの木を使うと、戻れるぞ)庵に行く。
それから『身づくろい』の項目を選択し、姿写しを選べば、
あっという間に、ウィリアム。
ゲーム本編
本編をスタートさせると、チュートリアルが開始される。選択出来る武器種は新武器も含めて、全部で9種。
2:槍
3:斧
4:鎖鎌
5:二刀
7:旋棍
8:薙刀鎌
9:手斧
スキルは四種、武器、スキル含めて、前作よりもカスタマイズの幅が広がった。
1:ニンジャスキル
2:サムライスキル
3:半妖スキル
4:陰陽スキル
アクションについては構えが上段、中段、下段の三種類あり、威力やスタミナ消費等にそれぞれメリット、デメリットがある。
武器種によって、その構えとコンボを組み合わせていくようなイメージになるかと。
キャラの操作感については、モッサリというものでは無く、サクサクという軽さでも無い印象。
(ゲーマー向けに説明するとソウルシリーズ程、重厚では無く、ゴッドイーターシリーズのようなビュンビュン動ける軽さでも無い。同社の討鬼伝2をやや重くした感じかも)
ゲージには体力と気力の2種が設定されており、緑の気力を消費して、ガードや技を出していく。
『仁王2』では、この気力管理が重要になってくる。また、仁王シリーズ独自のシステム『残心』と『常世』というシステムがアクションに程よく一手間を加えており、ともすれば単調になってしまいがちな戦闘のスパイスになっている。
そうは言ってもやはり最初はとっつきにくく、前作未経験者やアクションゲームに慣れていないプレイヤーにとってはやる事、覚える事が多いかもしれない。しかし、そのあたりチュートリアルからの導線が比較的しっかりしているので、何度も試行して、システムに慣れてみて欲しい。
新要素『妖怪化』
今作『仁王2』の新要素『妖怪化』
これは気力、体力の代わりに妖怪化ゲージを消費して戦うラッシュモードのようなもの。
このラッシュモード時のスタイルは三種(猛、迅、幻)あり、それぞれのスタイルによって、攻撃方法等が変わる。
この要素の追加により、前作よりもハイスピードな戦闘が展開されるようになったという印象。
カメラワークについて
カメラワークについても、特にストレスは感じなかった。
敵ロックオン時のカメラワークについては、設定項目のデフォルトでは『敵を注視する』になっており、この状態だと上下のカメラワークが固定気味になり、少し気にはなったが、概ね問題は無いかと。
またゲーム設定、該当項目を『敵を注視しない』にするとカメラが固定されないモードにする事も可能。
後は、向きの自動補正をオフにしてみるとしっくりくる人がいるかもしれない。
グラフィックについて
勿論開発中の段階であるという事を考慮しても、一定のハードルはクリアしているかと。日本風、和風の景色を十分に表現出来ているように感じた。挿入されるムービーシーンでは、実在するキャスト(竹中直人氏等)の再現率は高く、作品世界への没入感を高めてくれた。
ゲーム内容について
道中は技の演出等を除いて、ジャンプは出来ず、マップ探索時に落ちたりすると死亡する。普通に刺されても、死ぬ。
死んでしまうと近くのポイントから再開され、死んだ場所にアムリタというスキル獲得等で使用する経験値のようなものを残す。それを取り戻すとアムリタは回収される。(それまでに死亡しなければ)
またこういう風にオンラインに接続していると、他人の死に様が分かるので、攻略時のヒントになったりする事も。
『仁王2』は前作『仁王』を丁寧に進化させている印象
只、このゲーム、本当によく死ぬ。うん、それはもう本当に。切られたり、溺れたり、落っこちたり。
又、ゲームの最序盤はスキル等も揃っておらず、操作も少し難しいので、止めたくなる事も。でも、そこをめげずに道中の思いがけないレアアイテムに喜んでみたり、
少し格上の敵を無理して倒して、アイテムをゲットしてみたり、
他のプレイヤーの刀塚ではない、固有の敵の刀塚もある。
操作を覚えてきたり、スキルを覚えたりと少しずつ少しずつ成長していくと、先へ進めて行けるようになる。そうなると、俄然楽しくなってくる。
前作『仁王』ではそのあたりのアイテムドロップとキャラカスタマイズのバランス調整が絶妙だった為、クリアまで非常に楽しめた。今作もその調整に大いに期待したい。
世界観、設定、操作や内容については前作ありきにはなっている。丁度今月11月のPSフリープレイタイトルが『仁王』なので、予習も兼ねて体験版の期間終了後、プレイしてみてもいいかもしれない。