The Division 2

【ディビジョン2】TU24 Year7 Season1『Crossroads/クロスロード』マンハントスカウト詳細(後半)

2025年7月1日

『The Division2』
TU24『Year7 Season1『Crossroads/クロスロード』

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目次 WoNY(ウォーロードオブニューヨーク)▼ アップデート情報▼ スペシャリゼーション▼ 装備▼ SHDテックキャッシュ▼ ハンターマスク▼ その他▼ エクスペディションストーリー▼ 書籍▼ 動画 ...

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現在、TU24『Year7 Season1『Crossroads/クロスロード』が配信中の本作『ディビジョン2』。

ここでは、ゲーム内で用意されている『マンハントスカウト』の内容について、記載。
合計11週 合計12週の後半部分。)

※合計12週に。

 

※【ディビジョン2】Year7Season2 PTS『ライブストリーミング放送』サマリー(まとめ)については、こちら。

【ディビジョン2】Year7Season2 『PTSライブストリーミング放送』サマリー(まとめ)

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※Year7 Season1『Crossroads/クロスロード』マンハントスカウト詳細(前半)については、こちら。

【ディビジョン2】TU24 Year7 Season1『Crossroads/クロスロード』マンハントスカウト詳細(前半)

『The Division2』 TU24『Year7 Season1『Crossroads/クロスロード』 現在、TU24『Year7 Season1『Crossroads/クロスロード』が配信中の本 ...

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※Year7 Season2 PTSパッチノート詳細については、こちら。

【ディビジョン2】Year7Season2 PTSパッチノート詳細

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※【ディビジョン2】TU24.3 Year7 Season1.3『Crossroads/クロスロード』パッチノート詳細については、こちら。

【ディビジョン2】TU24.3 Year7 Season1.3『Crossroads/クロスロード』パッチノート詳細について

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※【ディビジョン2】公式より次期アップデートとお楽しみについての報告は、こちら。

【ディビジョン2】公式より次期アップデートとお楽しみについての報告

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※【ディビジョン2】コラム『エリス大統領についてのあれやこれや。』については、こちら。

【ディビジョン2】コラム『エリス大統領についてのあれやこれや。』

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※Year6Season3『Burden of Truth/真実の重み』マンハントスカウト(エージェント・ケルソ)通信、ムービー考察については、こちら。

【ディビジョン2】Year6 Season3『Burden of Truth/真実の重み』マンハントスカウト(エージェント・ケルソ)通信、ムービー考察

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折り畳んではいるが、謎解きの回答部分も記載されているので、ネタバレ注意。

また今回のシーズンより、マンハントスカウトの仕様が変更となった。

これまで同様、新しいマンハント・スカウトが毎週配信されるが、クライマックスミッションに挑戦する為に、すべてのスカウトをクリアする必要はなくなった。

クライマックス・ミッションへのアクセスをアンロックするために必要なのは、ハイバリュー・ターゲットに指定された2つのスカウト・ミッションのみ。

それ以外のミッションについては、どのような順番でクリアしても構わないし、完全にスキップしても構わないとの事。

公式については、こちら
(一部加筆修正して、掲載)

『YEAR 7 SEASON 1: 『Crossroads/クロスロード』について:

エージェント、『ディビジョン2』の新シーズン「クロスロード」が5月27日に開幕します!

ディビジョンは、ソコロワの計画の真相に迫りつつあり、エージェントたちはブラックタスクと時間との戦いに巻き込まれていきます。

今シーズンは複数の新MODが登場し、懐かしの『ディビジョン』の装備システムを彷彿とさせる要素が取り入れられています。プレイヤーには新たに3つの特性「銃器」「スタミナ」「電子機器」が用意されており、スコアに応じたボーナスを得ることができます。

これはビルドの幅を広げる絶好のチャンスです!そして、チームプレイもお忘れなく。

他のプレイヤーの近くでMODを発動させると、スコアブーストが得られます。

「クロスロード」はイベントが盛りだくさん!

新たなコスチュームやタレットおよびハイヴ用の3色のスキルVFXを含むサマーイベントプロジェクト、ダークゾーンレベルをブーストする新たなXPイベント、ストレッチ目標、他にも多数のコンテンツが用意されています!

ー上記Youtube概要欄より引用

(今回のY7S1)『Crossroads/クロスロード』では、エージェントたちは、ソコロワの計画に隠された真実を暴く機会を得る事となります。

(エージェントである)『ディビジョン』は、時間との戦い、そしてブラック・タスクとの戦いに身を投じる事に。

『バードン・シェーファー』が昏睡状態から回復した今、『ディビジョン』は『ソコロフ・コンツェルン』に潜入していた諜報員の存在を知ります。

この『ロジスティクス・マネージャー』に関しては、『コニーアイランド』事件後に救出されるはずでしたが、もう時間がありません。

『ソコロワ』が彼の真の忠誠心を暴けば、彼女は躊躇なく彼を抹殺するでしょう。

では、皆さん、これよりケルマンの最高級ジョッキを片手に、『クロスロード』の新情報をすべて解明する事としましょう。

『MANHUNT SCOUTS/マンハントスカウト』について

Year7Season1『Crossroads/クロスロード』では、これまで同様、新しいマンハント・スカウトが毎週配信されますが、一度配信されたスカウトを決まった順番でクリアする必要はなくなりました。

今シーズンでは、クライマックス・ミッションへのアクセスをアンロックするために必要なのは、ハイバリュー・ターゲットに指定された2つのスカウト・ミッションのみとなります。

これら2つのミッションは、情報収集とマンハントの進行には、欠かせないものとなっております。 それ以外のミッションについては、どのような順番でクリアしてもかまいませんし、完全にスキップしてもかまいません。

何を優先すべきかは、エージェント次第です。

第6週目『スカウト6(6/12)』

情報

DC全域でブラックタスクの活動が活発化している。このままでは事態の悪化が予想される。敵勢力に打撃を与えろ。
(We've seen an increase in Black Tusk operations across DC.If they go unchecked,things might take a turn for the worse.Thin out their forces Agent.)

アクティビティ

アクティビティ1

Q:『DCに配備されたブラックタスクを排除する。』(0/25))
(Eliminate Black Tusk operatives deployed around DC.)

+ クリックして下さい(ネタバレあり)

A:ブラックタスクを排除する。

アクティビティ2

Q:『次のステップは、配備されている無人兵器の量を減らす事だ。』(0/3)
(The next step is to reduce the amount of unmanned ordnance they have deployed.)

+ クリックして下さい(ネタバレあり)

A:ウォーハウンドを排除する。

アクティビティ3

Q:『敵は弱体化した。今こそヒエラルキーの頂点を叩く時だ。』(0/3)
(Now that they're weakened,let's hit at the top of their hierarchy.)

+ クリックして下さい(ネタバレあり)

A:ブラックタスクの名前付きの敵を排除する。

通信

+ クリックして下さい(ネタバレあり)

『The Cyclops/サイクロプス』

・マニーがコードネームについて、シェーファーに報告する。
(Manny debriefs with Schaeffer about code names.)

バードン・シェーファー
『彼女を”サイクロプス”と呼ぶな。』

※この”サイクロプス”というコードネームの彼女とは、『フェイ・ラウ』の事。(単眼の為)『Tragedie di Euripide(Romagnoli).jpg』

で、『シェーファー』は『フェイ・ラウ』に敬意があるので、この直接的すぎる『サイクロプス』という『コードネーム』の表現が、あまり好きではない様子。

Bardon Schaeffer:
(Do not call her the"Cyclops".)

マニー・オルテガ
『カサンドラ。ケルソ・カサンドラじゃなくて、フェイ・ラウ・カサンドラ。コードネームは嫌いだ。』

Manny Ortega:
(Cassandra.Faye Lau Cassandra not Kelso Cassandra.Jesus I hate these code names.)

バードン・シェーファー
『まったく、最悪だ。』

Bardon Schaeffer:
(They are the worst.)

マニー・オルテガ
『なぜ我慢してる?』

※『put up with』=我慢する。

Manny Ortega:
(Then why do you put up with them?)

バードン・シェーファー
『コードネームは嫌いだが、キーナーの言う通りだ。ナットに計画を悟られにくいよう暗号を使った方がいい。

秘密裡に動いて権力者を倒したけりゃ、コードネームが必要だ。クソみたいなものもあるがな。』

※ここは過去の通信でキーナーと話していた部分。

【ディビジョン2】Year6 Season3『Burden of Truth/真実の重み』マンハントスカウト(エージェント・ケルソ)通信、ムービー考察

『The Division2』 TU23『Year6 Season3『Burden Of Truth/真実の重み(バーデン・オブ・トゥルース)』』 Y6S3『Burden of Truth/真実の重み ...

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上記リンクより、該当部分を一部抜粋。引用ー

『The Key/鍵』

バードン・シェーファー
『何の用だ、キーナー?』

アーロン・キーナー
『バンガードと呼んでくれ。』

※自身の呼称を『コードネーム』に言い直させる。

バードン・シェーファー
『何の用だ、バンガード?』

アーロン・キーナー
『提案について考えたか?』

バードン・シェーファー
『ああ。』

アーロン・キーナー
『で、結論は出たか?』

Aaron Keener:
(And have you made a decision?)

バードン・シェーファー
『ああ。カサンドラとブリジットに説得された。いい奴らだ。』

※ここは後のラインのフリにあたる部分。

Bardon Schaeffer:
(Yes.Cassandra and Bridge convinced me.They're good people.)

アーロン・キーナー
『ヴァイパー。』

※ここも『ブリジット』の呼称を、『コードネーム』に言い直させている。

バードン・シェーファー
『え?』

アーロン・キーナー
『俺はバンガードで、彼女はヴァイパー、君は鍵だ。』

※そして、『シェーファー』の『コードネーム』は『The key/鍵』。
ここまで被せてくると、何かしら『コードネーム』で『ミスリード』を誘っているのかと、訝しんでしまうわな。

『『ANNA』に分かりやすいように、それ繰り返してんの?』みたいな。
もしくは、『『コードネーム』と『鍵』のダブルミーニングで何かしら企んでるの?』

Aaron Keener:
(I'm Vanguard,she's Viper,and you're the key.)

バードン・シェーファー
『何だって?』

アーロン・キーナー
『君は鍵だ。』

ー引用ここまで

で、『シェーファー』は『コードネーム』については、自身の好みではないが、『キーナー』の言う通り、その『有用性』や『利便性』を認めている。

Bardon Schaeffer:
(As much as I hate them,Keener was right,you need to use the codes so that it's harder for Nat to figure out what you're up to.

You want to do the clandestine bullshit and take down the powers that be,you need code names for things.Just... some of them suck.)

マニー・オルテガ
『例えば、『眼鏡』は鼻につくって?』

※で、ここが『シェーファー』の前段の『クソみたいなものもあるがな。』を受けての『マニー』が答えた『コードネーム』の例。

日本語訳と英文で少し意味合い、ニュアンスが異なるので、説明する。

日本語訳

ここでは、『鼻につく』という表現を使用しており、これだと『Glasses/眼鏡(テオ)』が『嫌味なヤツ、嫌な奴』みたいな意味合いになる。

次に原文

まず英文(Like,"Glasses"is too on the nose?)の『on the nose』が、『正確に表現する』というような慣用表現になる。
それにtooがつくので、『説明過剰』や『説明しすぎる』みたいな意味に。

Cambridge Dictionaryより引用ー

『on the nose/的確、ドンピシャ、丁度、など』
(idiom:慣用句)

(exactly right, often an exact amount of money or time):
 正確・ぴったりである→ 主に金額・時間・表現の的確さなどに対して使用される。

例文:
『Her description of the play was right on the nose./→ 「彼女の劇の描写はまさに的を射ていた。」(=非常に正確・的確な感想だった)』

ー引用ここまで。

なので、英文だと、

『マニー』は、『Glasses/眼鏡(テオ)』という『コードネーム』は、まるで外見や特徴そのままを名前にしており、まったく『捻りがなく』、『こんな分かりやすすぎるコードネーム、冗談みたいのようだな』と半ば茶化している。という場面。

『あえて隠すためのコードなのに、全然隠れてないじゃないか!』という『マニー』なりの冗談や皮肉という表現。

Manny Ortega:
(Like,"Glasses"is too on the nose?)

バードン・シェーファー
『まだ父親じゃないんだろ。親父ギャグはもう少し抑えた方がいいぞ。』

※そして、『シェーファー』は、『マニー』のそのまんますぎる冗談や皮肉表現を、『the dad jokes/親父ギャグ』としている。
(あまりにもベタすぎる例、誰もが思いつく例なので。)
→ 誰もがすぐ分かる、ひねりがない、ちょっと「寒い」ユーモア=『the dad jokes/親父ギャグ』

そもそも、この通信のタイトルである『the"Cyclops"/サイクロプス』という表現も『シェーファー』は好きではない。

で英文だと最後に、親父ギャグを控える割合を、『15%』というやけに具体的な数字で表現されているが、これ自体が『マニー』の『too on the nose』という表現を受けての『シェーファー』の返しとなる。

会話構造の妙

『マニー』:
「too on the nose」=「直球すぎ」「説明的すぎ」=露骨・工夫がないツッコミ
まさに「きっちり」・「ありのまま」という“on the nose”の語感

『シェーファー』:
その“きっちり直球”を、
今度は数字(15%)で「きっちり・正確に」指摘し返す――
これ自体が「on the nose」的なユーモア(=直球で冷やかす、皮肉の重ね掛け)

つまり、『マニー』の「on the nose」な冗談(そのまんますぎる冗談の例)に、
『シェーファー』が“正確な数字(on the noseな)を添えた皮肉”を重ねて、
冗談の構造そのものが“on the nose”のダブルミーニングになっているという構造。

Bardon Schaeffer:
(You're not a dad yet,you need to dial back the dad jokes by like... 15%.)

第7週目『スカウト7(7/12)』

情報

ホワイトハウスの東側にいる味方にも必要な支援が提供されているか確認するんだ。
(We have to ensure that our allies east of the White House are also receiving the support they need.)

アクティビティ

アクティビティ1

Q:『シアターが装備を必要としている。取引できる品はたくさんあるはずだ。』(0/10))
(The Theater needs equipment.We should have plenty to trade.)

+ クリックして下さい(ネタバレあり)

A:シアターのショップで装備が武器を売る。

アクティビティ2

Q:『ホワイトハウスの東側エリアを掌握しなければならない。』(0/3)
(We need to take control over the areas East of the White House.)

+ クリックして下さい(ネタバレあり)

A:ダウンタウン・イースト、ジュディシャリースクエア、フェデラル・トライアングルまたはイーストモールのコントロールポイントを奪還する。

アクティビティ3

Q:『ホワイトハウスの東側の拠点に物資を供給する。』(0/150)
(Ensure that our footholds east of the White House are stocked up.)

+ クリックして下さい(ネタバレあり)

A:ダウンタウン・イースト、ジュディシャリースクエア、フェデラル・トライアングルまたはイーストモールのコントロールポイントに材料を寄付する。

通信

+ クリックして下さい(ネタバレあり)

『The Heiress/相続人』

・マニーがマッケンジー・メレットについて、シェーファーに報告する。
(Manny debriefs with Schaeffer about Mackenzie Meret.)

バードン・シェーファー
『で、他に何が知りたい?』

Bardon Schaeffer:
(Okay,what else do you want to know?)

マニー・オルテガ
『相続人。』

※まず今回の通信タイトルでもある『The heiress/相続人』から。『The Heiress(1949) poster』

上記は、
同単語が使用された映画ポスター。

邦題は『女相続人』

あらすじの概要:
1840年代ニューヨーク。
裕福な医師の娘の平穏な日々は、謎多き貧しい青年との出会いで一変。
彼は純粋な愛を求めるのか、それとも莫大な遺産が真の狙いなのか?
疑念と選択の狭間で、彼女の運命は揺れ動く…。

これは主に財産を相続した女性を指す言葉として、用いられる語。
“heir”(後継者・相続人)の女性形。

現代英語では“heir”(後継者・相続人)がジェンダーニュートラルに使われる場面も増えているが、"heiress"は明確に“女性”を指す。

また、この語尾に付く「-ess」が接尾辞(suffix)と言われるもの。
単語の語尾につけて、主に品詞や文法的性質を変える部分。特定の意味合いを加えることもある。
※(頭に付くのは、接頭辞(prefix)。(Un)とか。主に意味の追加や変更を行い、単語の品詞は変えないことが多い)

・『actor→actress/俳優→女優』

・『prince→princess/王子→王女』

・『god→goddess/神→女神』

Cambridge Dictionaryより引用ー

『heiress/女性の相続人、資産家令嬢、財産目当ての「お嬢さま」など(文脈によって)』

(noun [ C ]/名詞(可算名詞)
UK /ˈeə.res/ US /ˈer.es/

a woman or girl who will receive or already has received a lot of money, property, or a title from another person, especially an older member of the same family, when that person dies:
(特に家族の年長者の死後に)多額の財産・土地・称号などを相続する女性/少女

例文:
・(heiress to the throne)→ 『王位継承者(女性)』
・(a Texan oil heiress)→ 『テキサスの石油王の娘(=石油資産を相続した/する女性)』

ー引用ここまで

Manny Ortega:
(The heiress.)

バードン・シェーファー
『どっちの?ブリッジの話はできない。今は辛すぎる。』

※なので、『シェーファー』は、先の『マニー』の質問を受けて、どっち(『ブリッジ』と『メレット』)と聞いている。
(どちらも財閥の子息の為。)

『そして、ブリッジの話はできない。今は辛すぎる。』の英文は(Bridge is off-limits,that shit stings too much right now.)、この『off-limits』は、「立ち入り禁止」区域という意味。

ここでは『本当に触れられたくない心の領域』として、使用されている。

『シェーファー』にとっては、『ブリッジ(ブリジット・ダグラス』の話は、まだ痛々しすぎて、生々しすぎるんだろう。

『それだけは今、話したくない――心にまだ刺さっているんだ』

Bardon Schaeffer:
(Which one?Bridge is off-limits,that shit stings too much right now.)

Manny Ortega:
(Meret.)

バードン・シェーファー
『そうか。ウールの女王について、何が知りたいんだ?

※ここの『ウール(羊毛)の女王/the wool queen』については、おそらく『シェーファー』のユーモア的表現だろう。『マッケンジー・メレット』がファッションブランドのオーナーである事も含め少し揶揄(皮肉った)した語。

Bardon Schaeffer:
(Oh,okay.Sure,what do you want to know about the wool queen?)

マニー・オルテガ
『ナットとの関係は?』

※で、ここの『ナット(ナタリア・ソコロワ)』も、相続はしていないが、先代の資産、遺産を奪い、『王国』を引き継いだ人間。それぞれに“相続”“継承”といった重荷と光の部分があり、他者と交わることで、その輪郭がより濃く浮かび上がる。

「継ぐ者」「与える者」「奪う者」――
 三者三様、しかしどれも家族・愛・孤独・権力といった根源的な問いを背負っている。

Manny Ortega:
(What's her relationship with Nat?)

バードン・シェーファー
『報われない。』

Cambridge Dictionaryより引用ー

『unrequited/報われぬ(片思いの)愛』

(adjective formal or humorous/(文語的)形容詞、フォーマル(真面目)な文脈(詩・文学)でも、冗談としても使える表現)
UK /ˌʌn.rɪˈkwaɪ.tɪd/ US /ˌʌn.rɪˈkwaɪ.t̬ɪd/

If love that you feel for someone is unrequited, it is not felt in the same way by the other person:
『あなたが誰かに抱く愛が「unrequited(報われない)」ものであるならば、それは相手から同じようには返されていないという事。』

例文:
・(It's just another poem on the pain of unrequited love)→ 『それはまた一つ、報われぬ愛の苦しみを描いた詩にすぎない。』

ー引用ここまで

Bardon Schaeffer:
(Unrequited.)

マニー・オルテガ
『そりゃどういう意味だ?』

※で、いきなり『シェーファー』が詩的な表現をしたものだから、『マニー』はかなり面食らって、問い返している。

 「何がどう“報われない”のか」「誰の、どんな想いが返ってこないのか」――
 会話の流れが曖昧だからこそ、『マニー』のいらだちと疑問は非常に自然。

(What the hell does that mean?)の挿入された語句(the hell)は、英語の会話において強調・感情の表出・苛立ち・困惑・驚きなどを表すために挿入される『スラング的副詞的表現(語句の間に挿入する用法)』

マニー:『何だよそれ、まったく意味が分からんぞ。』

Manny Ortega:
(What the hell does that mean?)

バードン・シェーファー
『マックはナットが望む女にはなれなかった。』

※で、ここはそのまま、疑問を受けて、説明を続ける部分だね。

ただ、まだ曖昧で抽象的な表現が続く。

“ナットの期待”と“マック自身”は交わらない。
ナットが求めたのは「コントロールできる」「自分の枠に収まる」相手だが、マックは違う。

Bardon Schaeffer:
(Mack could never be the woman Nat wants her to be.)

マニー・オルテガ
『どういう事?』

※先とは、違って、(What do you mean?)と少し落ち着いて問い返してる。
(少し事情が呑み込めてきたから)

Manny Ortega:
(What do you mean?)

バードン・シェーファー
『身勝手なんだ。』

※この(selfish/セルフィッシュ)という語、欧米圏では、あまり良い意味で使用される語ではなく、否定的、批判的な意味合いが強い語。

社会や他者より“自分の利益・快適さ・満足”を優先する姿勢を指し、「他人に優しくない」「共感が薄い」というニュアンスが含まれる。

それと比較して、(childish/チャイルディッシュ)は、幼稚、大人として『分別がない』、『理性よりも感情が先行する』といった精神的な未熟さを指す場合が多い。

意味としては、若干、重なる部分もある。

で、『ブリジット』は『ブリジット』で、少し(childish/チャイルディッシュ)。

シェーファー:『何というか、彼女(メレット)は利己的、思いやりがないんだ。』

Bardon Schaeffer:
(She's too selfish.)

マニー・オルテガ
『有名な慈善家だろ。』

※ここは、先の『シェーファー』の(She's too selfish.)という評と、(philanthropist/慈善家)」という評価が、一見矛盾するので、こう言っている。

Manny Ortega:
(She's  a famous philanthropist.)

バードン・シェーファー
『ああ、児童奴隷労働と地球破壊で金を稼ぐ他の億万長者同様な。注目されるのは公の善行だけで、他のご立派な資質は無視される。』

※ここは現実にシリアスな問題も含んでいるので、少し丁寧に訳出する。

まずは文の前半、

『児童奴隷労働と地球破壊で金を稼ぐ他の億万長者同様な。』の部分

日本ユニセフ協会 児童労働より引用ー

主要データ
世界の児童労働
児童労働に従事している5〜17歳の子どもの数は、世界で約1億3,800万人。
そのうち約5,400万人が危険を伴う仕事に従事している。

あらゆる年齢において、児童労働に従事する割合は女の子よりも男の子が多いのですが、週21時間以上の無報酬の家事労働を含めると逆転し、女の子の割合の方が多くなると報告書は明らかにしています。

義務教育の対象年齢で、労働に従事している子どもの3割近くが、学校に通えていない。
さらに15~17歳で、労働に従事している子どもの6割近くが、学校に通えていない。

サハラ以南のアフリカ地域は、児童労働に従事する5〜17歳の子どもの数が8,660万人(全世界の児童労働人口の約3分の2)と最も多い地域で、約5人に1人(21.5%)の割合

児童労働が特に蔓延している農業部門(漁業、林業、家畜の放牧、水産養殖を含む)に従事する子どもは全体の61%と、他部門と比べ群を抜いている。家事労働や市場での物販を含むサービス部門は13%、鉱山・製造業を含む工業部門は27%

出典:
「Child Labour Global Estimates 2024, Trends and the Road Forward」(UNICEF/ILO)

(2025年6月更新)

ー引用ここまで

現実世界の具体的な事例:

ファッション/アパレル業界

・一部のグローバルブランドや富豪が、発展途上国で児童労働や低賃金労働、過酷な環境での生産に依存していると報じられてきた(バングラデシュ、マレーシア、カンボジア等)。

・例えば、「ファストファッション」ブランドの一部がサプライチェーンの中で児童労働・搾取労働を黙認、もしくは十分な管理がなされていないという問題がしばしば国際的に批判されてきた。

テック業界や資源産業

・スマートフォンやパソコン、バッテリーに使われる鉱物(コバルトやリチウム等)の採掘で、アフリカ等の鉱山で児童労働が組み込まれていることも深刻な国際問題。

・また、環境破壊(森林伐採、土壌汚染、水質汚濁など)と「利益追求」の構造が、巨大な企業や一部の富裕層の“蓄財”の裏側に。

“慈善事業”の陰

・多くの富裕層や大企業は「慈善事業」や「社会貢献」を強調するが、その一方で、ビジネスの根本は依然として搾取構造や環境負荷に基づいている場合がある。

で、次に後半部分、

『注目されるのは公の善行だけで、他のご立派な資質は無視される。』

ここが『シェーファー』が前段で発言した(the wool queen)という単語に掛かってくる。

・the wool queen(ウールの女王)=「立派な外見」「社会的イメージ」「贅沢さ」の象徴。

・philanthropist(慈善家)=「善意」「公共性」「与える人」のイメージ。

だが、彼女の実際(資質、人間性)は、(She's too selfish./身勝手、自己中心的)。

Bardon Schaeffer:
(Yeah,so are like a hundred other billionaires who make their money on child slave labor and destroying the planet.You see their public good deeds and ignore their other wonderful qualities.)

マニー・オルテガ
『彼女の製品は全部マレーシアの搾取工場製とか?』

※ここは『シェーファー』の発言を受けて、『マニー』が事例を引き合いに出している。

英文は(So,all her stuff is made in like Malaysian sweat shops?)

(sweat shop)とは

=低賃金・長時間・過酷な環境で労働者が働かされる工場。
 特にアジア・グローバルサウス地域での児童労働・劣悪な労働環境の象徴語。

(Malaysian sweat shops)が象徴するもの

・現実の社会問題:
 90年代以降、アジア新興国での縫製業(衣類・靴・カバンなど)の多くが、
 児童労働や搾取的な労働条件に依存している事例が繰り返し報道されてきた。

・「マレーシア」は、ここで“象徴的な発展途上国”として例示されている。

Manny Ortega:
(So,all her stuff is made in like Malaysian sweat shops?)

バードン・シェーファー
『いや、製品は倫理的に調達され、十分な報酬を得ている。彼女は実際、慈善家なんだ。集団を大切にし個人を憎む。壊れた女性さ。』

※で、『シェーファー』は、そんな『マニー』の返答に回答する。
『いや、倫理的にも問題はないし、払いもちゃんとしている(well paid)。実際、慈善家。』と。

ただ、矛盾する『全体、社会への愛、貢献』と『個人への憎悪(冷淡さ、関心のなさ)(it's individuals she hates.)』が、『メレット』自身に同時に宿っている事を言っている。
→(She's a...very broken woman.)

シェーファー:『あー、何て言うかな、彼女(メレット)は、ひどく壊れた女性なんだ。』

Bardon Schaeffer:
(Oh no,her stuff is all ethically sourced and well paid.She actually is a philanthropist,she cares about groups,it's individuals she hates.She's a...very broken woman.)

マニー・オルテガ
『ああ…よく分からないな。』

※ここは、『マニー』の素直な気持ち。人間の持つ『ややこしさ』に、困惑、戸惑いを覚えている。

マニー:『まったく、さっぱり分からんな。』

Manny Ortega:
(I... I am so confused.)

バードン・シェーファー
『世界を救えば、彼女は善人になれる。だが1人を救うとなったら?コミュニティではなく1人の為に労力を費やし、大きなシステム的な決断を下す事は、彼女の貴重な時間を無駄にする行為だ。
彼女を制御する事はできない。彼女は自分のしたい事をし、その影響を考慮しない。

だがナットは、制御下にある事で成り立ってる。彼女はマックの抵抗を勝利への挑戦と捉えた。
誰も耐えられないようなクソみたいに有害な関係としてではなく。

奴ら、40代になってもまだ、こんなゲームを続けてる。』

※ここは前段の(She's a...very broken woman.)の説明となる節。和訳、英文ともに分量が多いので、少し丁寧に。

文の構造は三つに分けられる。

前半はメレット(マック)の話。

・マックは、「世界」や「社会」全体に奉仕すること=善と考えているが、「個人の為」には動かない、関心がないという価値観を持っている。

・自由奔放で、責任も“全体”としては取るが“個”の感情や結果には無関心。

=『“very broken/壊れている”』。

後半はナタリア(ナット)の話。

・「ナットみたいに、すべてをコントロールすることにアイデンティティを置く人間にとっては、マックの“抵抗”は“攻略すべきチャレンジ”に見える。でも本当は――“クソみたいに有害”な関係の泥沼でしかない。」

・ナットは“支配”こそが自己そのもの。
マックの自由さ・距離感が“ゲーム”や“征服”の対象になる。
だが、それは健全な関係ではなく“有害な依存関係”。

=ナットは「支配」と「征服」に依存し、それを「愛」や「(他者との)関係」と誤解する。

で、最後がその関係性を総括する部分。

(They're in their 40s and still playing these games.)

・「あの二人、もう四十代にもなって、いまだにこんなゲームを続けてるよ。」

・成熟すべき年齢のはずが、いまだに感情の未熟なゲームや、不毛なやり取りを繰り返している。

=「壊れた」関係性の象徴。

そして、『マック』と『ナット』に共通する価値観として、「費用対効果」的な価値観が挙げられる。

「費用対効果(コストパフォーマンス)」的な価値観

メレット:

 「世界」や「社会」など大きな枠組みに“効率的に”貢献することを善とし、
 「一人のためにリソースを費やすのは、システムの最適化に反する」と無意識に判断している。

ナット:

 自らの“支配”や“成功”を確実なものとするために、
 「人間関係ですら、自分の計画(=費用対効果)の一部」として扱っている。

→どちらも「他者」を“数値化”し、「感情」や「共感」を重視しない。

主体性・当事者性の欠如

・本来「誰かのために動く」「自分の感情で選択する」という“生の衝動”――
 これが彼女たちには欠落している。

・すべてが“合理”や“システム”に還元されると、「生身の痛み」や「衝動的な優しさ」が無くなってしまう。

2人に共通する「血の通わなさ」の本質

・彼女たちは社会を“救う”ことはできても、
 “隣の誰か”を抱きしめる温かさには、どこか手が届かない。

・その根底には、「誰の痛みも“自分の痛み”としては感じられない」という、冷えた主体性・傍観者的視線がある。

『ナット』は、自由に振舞う『マック(メレット)』を屈服させる事に、愉悦を感じているし、『メレット』は、そんな『ナット』の干渉や思惑を裏切るという行為に、愉悦を感じてしまっているから、関係としては、歪んだ共依存だよね。

歪んだ共依存の構造

・両者とも「相手なしでは成立しない満たされなさ」を、お互いの“満たせない欲”によって、かえって持続させている。

・どちらも“自分の満たされなさ”を、相手の存在によって(無自覚的に)埋めようとしているが、結局「満たされない関係」が続く

→これが「不毛なゲーム」であり、シェーファーが指摘した(toxic as fuck, relationship bullshit no one should ever tolerate)の本質。

また、上記の人間性や関係性の懸念に関しては、
『ブリジット・ダグラス』は、彼女なりに心配していたね。
その想いは届かなかったけれども。

Bardon Schaeffer:
(If she saves the world,she is a good person,but,saving a person,one person... Spending her energy on them instead of the community and making those big systemic decisions,that's a waste of her precious time.You can't control her.She does what she wants and doesn't worry about the fallout.Someone like Nat,whose entire personality is built on being in control,she sees Mack's resistance as a challenge to win instead of what it is - toxic as fuck,relationship bullshit no one should ever tolerate.They're in their 40s and still playing these games.)

マニー・オルテガ
『俺はまだ29。』

※マ、マニー、わ、若いじゃん…。

Manny Ortega:
(I'm only 29.)

バードン・シェーファー
『嘘だろ、マニー。50ぐらいだと思ってた。大統領の権力は本当に人を老けさせる。』

※ここの英文(the power of the presidency really does age a man)、「大統領の権力は本当に人を老けさせる。」

・意味:
「大統領の職務は、それだけ“心労”や“責任の重さ”が大きく、外見まで変えるほど人を消耗させる」

・背景:
アメリカでは、歴代大統領の“在任前と退任後の顔写真”を並べて「本当に老けた」というジョークがよく語られる。

参考記事:Page Six「Barack Obama goes full silver fox in sweet family photo for Sasha’s 24th birthday」(記事URL)より

オバマ元大統領は在任中から一気に白髪が増え、“シルバーフォックス”となった様子が報じられています。
大統領職の重責が、本人の見た目にまで影響を与えることを示す一例です。

Cambridge Dictionaryより引用ー

『silver fox/銀狐、シルバーフォックス』
『noun [ C ]/名詞、可算名詞』
UK /ˌsɪl.və ˈfɒks/ US /ˌsɪl.vɚ ˈfɑːks/

an attractive older man, especially one with grey hair:
『白髪や銀髪になった魅力的な人(特に中年男性)』を指す。
特に「歳を重ねて白髪交じりになったが、その渋さや知性が魅力的」と評価する際に使われるフレーズ。

例文:
・(After his presidency, Obama became a real silver fox.)→『大統領退任後、オバマは本当に“シルバーフォックス”になった。』

ー引用ここまで。

また、それは、プレッシャー、過酷な責任、多大な気苦労によるものと認識されている。

ここの節での使われ方

『シェーファー』は『マニー』が「まだ29歳」と言ったことに驚き、

・「大統領の重責を担うような立場だと、実年齢よりずっと老けて見えるものだ」と、ユーモア交じりの皮肉で返している。

・つまり、「お前は苦労している(ように見える)」=「お前の肩にどれだけの重荷がかかっているか分かるよ」という共感と労いの含意。

Bardon Schaeffer:
(Jesus.Manny,I thought you were like 50.I guess the power of the presidency really does age a man.)

マニー・オルテガ
『俺は大統領じゃない。』

Manny Ortega:
(I'm not the president.)

バードン・シェーファー
『大統領執務室で俺を尋問してる、大統領だろ。』

Bardon Schaeffer:
(You're interrogating me in the oval office,if you're not the president,who is?)

第8週目『スカウト8(8/12)【Hige-Value Target/重要ターゲット】』

情報

トゥルーサンズに圧力をかけ、奴らの幹部をおびき出せるか試してみろ。
(Let's apply pressure on the True Sons and see if we can lure one of their lieutenants out in the open.)

アクティビティ

目標1

Q:『ハンフォードはイーストモールの前哨基地に隠れているかもしれない。』(0/1))
(Hanford might be hiding at an outpost in East Mall.)

+ クリックして下さい(ネタバレあり)

A:イーストモールにあるトゥルーサンズのコントロールポイントを占拠する。

目標2

Q:『キャピトル・ビルへ向かうハンフォード中尉が目撃された。そこが次の目的地だ。』(0/1)
(Lieutenant Hanford was sighted on his way to the Capital Building.That's the next stop.)

+ クリックして下さい(ネタバレあり)

A:いずれかの難易度でキャピトル・ビルを完了する。

目標3

『Hanford's Hounds/ハンフォード・ハウンド』

ハンフォード中尉は、
トゥルーサンズの活動に対するディビジョンの介入を
これ以上許さないと決めた。
(Lieutenant Hanford has decided to end The Division's meddling in True Sons operations once and for all.)

Q:『ハンフォード中尉に懸賞金をかけた。イーストモールで彼を探せ。』(0/1)
(We've put a bounty on Lieutenant Hanford.Find him in East Mall.)

+ クリックして下さい(ネタバレあり)

A:懸賞金:ハンフォード中尉

通信

+ クリックして下さい(ネタバレあり)

『The Wingman/ウィングマン』

・マニーがブリジットについて、シェーファーに報告する。
(Manny debriefs with Schaeffer about Bridgette.)

バードン・シェーファー
『ブリッジは最高だった。』

※ここは話の流れ的に、『マニー』から、『ブリジット』について、あらかたの報告を受けての発言なんだろう。

Bardon Schaeffer:
(Bridge was the best.)

マニー・オルテガ
『彼女はすべての中心だ。』

※で、その報告で『マニー』は、『ブリジット』の事を、すべてのケースに関与している“現象論的な中心”として見做しており、「どの事件にも、どの人間関係にも、ブリジットの影が差している」という事実観察を込めている。

・彼女は表舞台の主役ではないかもしれないが、あらゆる交点、事件、決断の背後に「必ずいた」──
なので、現象の「重心」や「要所」にいつも顔を覗かせている。と。

Manny Ortega:
(She is at the center of all of this.)

バードン・シェーファー
『中心じゃない。ウィングマンさ。』

※今回の通信タイトルにもなっているこの(wingman)。元々は航空用語として、使われていた(る)語。

『A-10_Warthog_wingman』

Cambridge Dictionaryより引用ー

『wingman/ウィングマン』

noun [ C ]uk  /ˈwɪŋ.mən/ us  /ˈwɪŋ.mən/plural -men uk/ˈwɪŋ.mən/ us/ˈwɪŋ.mən/

wingman noun [C] (PILOT)

(a pilot whose plane is flying behind and to the side of a plane that is leading a group of planes flying together):
パイロットの僚機(りょうき):航空機の編隊飛行で、先頭の航空機の後方や側方を飛ぶパイロットの事。

wingman noun [C] (FRIEND)

(a friend who supports you, especially a man who supports another man when trying to meet or talk to possible partners):
(特に異性との出会いを手助けする)友人:誰か(特に男性が別の男性に対して)が、パートナー候補と出会ったり話したりする際にサポートしてくれる友人の事を指す。

例文:
『In these kinds of situations it always helps to have a good wingman./→ (こういった状況では、良いウィングマンがいるといつも助けになる。)』

ー引用ここまで。

なので、ここでは「wingman(woman)」=相棒/右腕/縁の下の力持ち(サポート役)として、『シェーファー』は『ブリジット』を表現している。

シェーファー:『いや、違う。『ブリジット』は中心じゃない。誰かのために自分を犠牲にできる、真の“ウィングマン”だったよ。』

Bardon Schaeffer:
(She wasn't the center,she was the wingman.)

マニー・オルテガ
『キーナーの補佐役か。』

※これは『シェーファー』の前段を受けての発言。

マニー:『なるほど、じゃあ『ブリジット』は『キーナー』の『右腕』って事か。』

通信『リクルーター』より引用ー

アーロン・キーナー
『君(ブリジット)は最高の相棒だ。』

※最高の相棒(wing-woman/man)

Aaron Keener:
(You've always been the best wing-woman.)

ー引用ここまで

『Wingman,Leader,Warrior–Airman-1st-Class-Peckham』

空軍一等兵
ブルック・ペッカム
第50部隊支援飛行隊キャリア開発技術者

"My mission is to deliver critical customer focused support and quality of life programs to enable the enhancement for the Schriever space and cyberspace warfighters and their families."

和訳:
「私の使命は、
シュライバー基地の宇宙および
サイバースペース戦闘員とそのご家族のために、
重要な顧客重視のサポートおよび
生活向上プログラムを提供し、
彼らの環境をより良くすることです。」

WINGMAN • LEADER • WARRIOR:
ウィングマン • リーダー • 戦士

Manny Ortega:
(Keener's wing-woman.)

バードン・シェーファー
『ああ。だがナットとその父親もだ。期待されるでもないお飾りだった彼女は、見くびられていた。彼女はそれを利用した。

本当になりたい自分にはなれないから、必要とされるあらゆる存在になった。』

※今回の通信は、『シェーファー』の『ブリジット』に対する想いが溢れる内容となっているので、少し丁寧に訳出、考察していく。『シェーファー』は、『ブリジット』をこう評している。

「ナタリア(Nat)や父親の“ウィングマン”でもあった」

 → ブリジットは単なる一人の補佐役ではなく、複数の“権威”や“親しい人間”のために、自己を捧げてきた。
 →つまり、どこにいても「自分のため」より「他者のため」のポジションを取っていた。

典型的な”良い子”。(過剰適応の証拠)

「ただ綺麗なだけの存在として見られていた」「期待されていなかった」

 → 社会的・ジェンダー的偏見や階級意識の中で、“美しさ”が“中身のなさ”と結びつけられ、“外見だけの人”として周囲からは見下されていた。
 → この過小評価(underrated)こそ、『ブリジット』の“隠れた武器”となっていた。

「その扱いを逆手に取った」

 → 弱さや透明さを“隠れ蓑”にし、誰も気づかぬまま重要な役割を果たした。
 → 情報戦・心理戦での巧妙な立ち回り、“影に徹する力”。

「本当になりたかった自分にはなれなかった」

 → “自己”を持ちつつも、常に“他人に合わせる人生”を強いられてきた。
 → (be everyone they needed her to be)は、自己否定と適応、そして自己犠牲の極致を表現。

Bardon Schaeffer:
(Yeah,but Nat's too.And her dad's.She was the pretty thing that people expected nothing of so they underestimated her.

She used that to her advantage.She could never be who she really wanted to be,so... she was everyone they needed her to be.)

マニー・オルテガ
『うん、スパイにうってつけだな。』

※で、ここは『シェーファー』の『ブリジット』評を受けての、『マニー』の現場の指揮官らしい感想。

人の“役割”や“実際の働き”を、戦術的(functional)に捉えている。
よって、この一言も「現実的、現場的な評価(使えるか、使えないか)」といったものになっている。
→(スパイの資質=「変身」「偽装」「観察力」として評価したもの)

Manny Ortega:
(Sounds like the perfect spy.)

バードン・シェーファー
『完璧な社交人形。お前がナットに抱く印象に当てはまるのは、ブリッジだ。彼女は規則を守り、組織の為に自分を犠牲にした。

ナットは違う。個人的な利益がない限り、不愉快な思いに耐えたりしない。』

「完璧な社交界のお人形」

 → ブリジットは“上流階級”のイメージ通りに振る舞うことで、
 「社交界に溶け込む」「期待される型を演じる」ことを体現してきた。

「君がナタリアだと思っているもの、それは実はブリジットなんだ」

 → 世間が想像する“冷静で有能、集団のために自己を抑えるエリート”像は、
 本当はナタリアではなくブリジットにこそ当てはまる、と『シェーファー』は指摘している。

 ナタリアは“リーダーの皮を被った自己中心”であり、ブリジットこそ“真の自己犠牲型サポーター”である。と。

ここのシェーファーの言葉は、ナタリアが持つ「社会的仮面」とブリジットが持っている「本質的な自己犠牲」の対比(両者の“道徳的な質”の違い)を表現している部分。

・見かけの“リーダーシップ”=『ナタリアの仮面』
・実際の“自己犠牲・忠誠”=『ブリジットの本質』

「決まりごとを守る」「集団のための自己犠牲」

 → ルールや役割に忠実で、自分を抑え、全体最適のために個を消す生き方。
 → 規律・忠誠・自己抑圧の象徴。

「ナタリアには絶対できない」「自分のためにならない不快さは絶対に我慢しない」

 → ナタリアは“利己的”で、“損得勘定”に非常に厳格な人物として描かれている。
 → 自己犠牲や忍耐を「自分の損」として徹底的に避ける性質。

シェーファー:『『マニー』、おまえは、『常に完璧で、傷1つ、欠点1つない社交界のお人形さん』って言うと、誰をイメージする?あの『ナタリア』だろ?でも、実はそのイメージにぴったりな奴てのは、『ブリジット』の事なのさ。』

Bardon Schaeffer:
(Perfect corporate socialite doll.What you think Nat is,that's Bridge.She knew how to tow the line and sacrificed herself for the good of the collective.

Nat would never.She wouldn't sacrifice a moment of unpleasantness unless there was something personal to gain from it.)

マニー・オルテガ
『会いたいか?』

※ここは、『マニー』が『シェーファー』を気遣い、会話を繋いでいく感じ。
→ “miss”は「会いたい」「失ったことを寂しく思う」ニュアンス。

マニー:『君は彼女が恋しいんだな。』

Manny Ortega:
(You miss her.)

バードン・シェーファー
『ナット?』

※ここは、少しとぼけているか、あるいは、意識的に話題をそらそうとしている。
理由:前回の通信でもあったように、『シェーファー』にとっては、『ブリッジ(ブリジット・ダグラス』の話は、まだ痛々しすぎて、生々しすぎるから。

Bardon Schaeffer:
(Nat?)

マニー・オルテガ
『いや、ブリジット。』

※そんな『シェーファー』の“本心”を静かに汲んで、話を戻す『マニー』。

Manny Ortega:
(No,Bridgette.)

バードン・シェーファー
『なんだかんだで、彼女は親友だったしな。そして、彼女とフェイ…2人には愛があった。戦うだけの価値あるものを持ち、俺たちはそれを殺した。すべての選択が2人の死を招いた。』

※で、ここから『シェーファー』の様々な想いが溢れだす。

『そして、彼女とフェイ…2人には愛があった。』

に該当する英文は(That's shit that makes you believe in love.)

ここでの“shit”は、いわゆる罵りではなく、「本気で凄いこと」「説明できないほど圧倒される感情や出来事」を表現している。
(親しい相手や、心を許した場でしか出ない、しない語り口)

「溢れ出る感情」

 怒りや悔いというよりかは、「感動」「愛への信頼」「畏敬の念」「自分たちが壊してしまったことへの痛恨」といったものが、ないまぜになって、整理できないまま一気に口からこぼれているといった感じ。

『戦うだけの価値あるものを持ち、俺たちはそれを殺した。』

に該当する英文は(They had something worth fighting for and we killed it.)

おそらく『シェーファー』は、(something/何か)を理解している。

彼はあの二人(ブリジットとラウ)が、命を懸けて、得ようとしたもの、守ろうとしたその「何か」が何であるかを、“おぼろげに”だが“深く”理解していると思われる。

 ──愛、信頼、絆、赦し、夢、献身、自己犠牲、生きる理由…──
 いろんな言葉で説明はできるが、そのすべてをひとことで定義しきれないほど大きなもの。

だからこそ、あえて(something/何か)と表現している。

ここの最終連は、これまで皮肉や照れ隠しで本心を覆い隠してきた『シェーファー』が、ついに感情の堰を切って、痛みや悔い、愛への敬意をむき出しにする非常にエモーショナルな場面。

そして、そんな掛け替えのないもの、人たちを、俺たちは(we killed it./殺した)と。
「俺たちのやる事なす事すべてが、彼女らを死に追いやった。」と。

Bardon Schaeffer:
(In the end,she was my best friend.And her and Faye?That's shit that makes you believe in love.They had something worth fighting for and we killed it.

Every choice we made,big or small,led to their deaths.)

マニー・オルテガ
『知らなかったんだ。すまない。』

※ここでも、『マニー』は『マニー』で、責任を感じており、その事で謝罪する。

Manny Ortega:
(We didn't know.I'm sorry.)

バードン・シェーファー
『謝るのはよせ。』

※で、ここが今回の通信の内容で、一番伝わりにくい、伝えづらい箇所。

まず和訳を見ると、『謝るのはよせ。』の一文だけなので、静かに『マニー』を、たしなめている様にも見える。

だが、英文では、(STOP APOLOGIZING.)と、ALL CAPS(全て大文字表記)になっており、この表記を使用する場合、英語、英文には特別な意味が生まれる。

SWETより内容を一部抜粋、整形して、引用ー

英文テクストにおいて「全大文字表記」が用いられる場合とその根拠

英文テクスト(つまり、英語の文章の中)で、ある言葉がすべて大文字で表記されるのは、基本的には次の三つの場合です。

① 頭文字だけを取った略語(例:MIT; BBC等)
② 慣例的に使われてきた表記(例:公文書、法的契約文書)
③「叫ぶ」ニュアンスを出したい場合

① 頭文字だけを取った略語(例:MIT; BBC等)の場合

①は説明の必要はないでしょう。

もともと Massachusetts Institute of Technologyや British Broadcasting Corporation という名称の頭文字(大文字)だけ寄せ集めたものですから、全部大文字にする合理性があります。

もっとも、TV(television) や DNA (deoxyribonucleic acid) のように、必ずしも大文字でない文字をピックアップしたものもありますが、長い言葉を、その節目の文字を選んで作った略語という点で、MIT や BBC に準ずると考えることができます。

② 慣例的に使われてきた表記(例:公文書、法的契約文書)の場合

②は、海外に行くとき、機内で配布される「入国カード」に、氏名などの情報を全部大文字で記入させられると思いますが、そういう場合のことです。

これは、小文字表記を交えると文字がくずれて判読しにくい場合が出てくるのを防ぐための措置で、特殊な事例です。

①も②も、問題になることはまれです。

問題なのは、③「叫ぶ」ニュアンスを出したい場合

問題なのは③で、英語では、全大文字表記にすると、往々にして「叫んでいる」言葉だということを示唆します。

たとえば “Get out.” と “GET OUT.” では、英語圏の人間は受ける感じがはっきり違います。
後者は大声で叫ばれた言葉だという印象を受けます。

したがって英語圏では、たとえばメールをすべて大文字で書くと、それは無礼な行為と見なされます。

なぜなら読む側は怒鳴られているような感じを受けるからです。

Twitterでわめき散らす際はよく全大文字で書かれます。

たとえば、“THIS IS THE MOST INSANE RUBBISH”と書くと、激越な口吻が感じられます。

このように英文テクストにおける全大文字表記は、書式自体に強いネガティヴなメッセージがこめられていて、おいそれと気軽に使えるものではないのです。

英文の書式のバイブルといわれるChicago Manual of Style (CMOS)も全大文字表記に対しての厳重注意を掲載しています。

ー引用ここまで。

日本語で表現すると『あ”や”ま”る”な”ぁ”ーー!』みたいに、全文字に濁点が付いているような、うるさい感じと言えば、伝わるかな?

なので、ここの場面は、シーンをイメージするなら、

最終連、シェーファーが段々と感情的になっていき、様々な後悔や自責の念を吐露する。

→『マニー』は『マニー』で、責任を感じており、その事について、謝罪する。

→しかし、その謝罪の言葉を、『シェーファー』が聴いた瞬間、ブリーフィングを行っている大統領執務室の机をバーンと叩き、『謝るのはよせ!!』みたいなイメージになるかな。

『シェーファー』の爆発

 ・その謝罪の言葉を聞いた瞬間、 まるで堪えきれなくなったように、理性を突き破る激情。

 「謝るのはよせ!!」

 ・そこには“自分も赦される資格がない”“現実は何も変わらない”“楽になってほしくない”など、様々な想いと苦しみが混ざり合っており、それが、一気にあふれ出す場面。

『ブリジット・ダグラス』の実際について

・「ブリジット=childish/露悪的?」

ここまで、様々な通信考察やシーンの考察を経てきて、ブリジット・ダグラスを度々『childish/幼稚、精神的に未熟な様』と評してきたが、それは、彼女の“素直な感情表現”や“拗ねたような態度”──
すなわち「大人ぶりきれない無防備さ」に由来しているものであった。

・実際は「仲間や恋人の前だけで見せる甘え」

彼女は外の世界──
 特に“社交界”や“組織”のなかでは、完璧な仮面をかぶり、自己犠牲と役割適応に徹してきた。

しかし、「心を許せる相手の前だけ」、子供っぽさや弱さを見せることができた。

そして、『シェーファー』や『フェイ・ラウ』は、そんな彼女の“甘え”を受け止めていた──
 これは「信頼」と「愛情」に支えられた、ごく当たり前の人間的な営みと表現。

・“きちんと甘えさせてもらえた”という発見

 この点が、ブリジットの“二重性”──
 外では大人として役割を演じ、
 内では子供のように素直になれる場所があったこと──

それこそが、彼女の魂の救いであり、人間味そのもの。

これもまた『シェーファー』の言う(something/何か)の1つなんだろう。

Bardon Schaeffer:
(STOP APOLOGIZING.)

第9週目『スカウト9(9/12)』

情報

キャッスルの仲間が助けを求めている。差し迫った脅威を排除し、状況の安定化に協力しろ。
(Our friends at the Castle need assistance.Clear out the imminent threat and help stabilize the situation.)

アクティビティ

目標1

Q:『イーストモールで敵の活動を妨害する。』(0/2))
(Disrupt enemy operations in East Mall.)

+ クリックして下さい(ネタバレあり)

A:イーストモールでオープンワールドのアクティビティを完了する。

目標2

Q:『イーストモールを掌握する。』(0/4)
(Gain control of East Mall.)

+ クリックして下さい(ネタバレあり)

A:イーストモールにあるコントロールポイントを奪還する。

目標3

Q:『国立航空宇宙博物館を制圧する。』(0/1)
(Take control of the Air and Space Museum.)

+ クリックして下さい(ネタバレあり)

A:いずれかの難易度で国立航空宇宙博物館を完了する。

通信

+ クリックして下さい(ネタバレあり)

『The Diamond/ダイアモンド』

・マニーがダイアモンドについて、シェーファーに報告する。
(Manny debriefs with Schaeffer about Diamond.)

バードン・シェーファー
『ダイアモンドの話を。』

Bardon Schaeffer:
(You want to know about Diamond?)

マニー・オルテガ
『ああ。』

Manny Ortega:
(Yeah.)

バードン・シェーファー
『ナットの好きな形。』

Bardon Schaeffer:
(It's Nat's favorite shape.)

マニー・オルテガ
『ブラックタスクのロゴの形だ。』

Manny Ortega:
(The Black Tusk logo is a diamond.)

バードン・シェーファー
『ああ。』

Bardon Schaeffer:
(It is.)

マニー・オルテガ
『ナットはダイアモンド?』

※ここは、『ダイアモンド』というのは、『ナット(ナタリア)自身』を指すのか?と『シェーファー』に尋ねている。

Manny Ortega:
(Is Nat Diamond?.)

バードン・シェーファー
『は?ダイアモンドは彼女のサーバーだ。ブラックタスクのテック、情報、通信、AIを制御してる。』

※で、それを受けて、『シェーファー』が『いや、違う。『ダイアモンド』というのは、『ナタリア』のサーバー(システム)の事だ』と答えている。

Bardon Schaeffer:
(What?No.Diamond is her server.It's what controls all the Black Tusk tech,intel,comms and AI.)

マニー・オルテガ
『SHDネットワーク…』

Manny Ortega:
(Like the SHD Network.)

バードン・シェーファー
『SHDネットワークと同じシステムが基盤だ。DCのノードを除去したら、通信、ドローン、ホバークラフトが止まった。』

※そして、ここはブラックタスクの当時の出来事を語っているので、この(we)はブラックタスクの事。

『シェーファー』は、『俺たち(ブラックタスク)がワシントンD.Cのノード(the node)を、排除、破壊(took out)した時、こちら側(ブラックタスク)の通信等、すべても止まってしまった。』と言っている。
(we disabled all our comms,drones and hovercrafts.)

・ノード(the node)=システム上の結束点、結節点。

収集アイテム『Network Sabotage/ネットワークの破壊工作』よりー

敵3人がSHDネットワークのハブを襲う。
ジャック・ボニー、ペトリュス・ブレナー、イライジャ・サムナーが
SHDネットワークのハブを破壊する。

(Three hostiles attack a SHD Network hub.
Jack Bonney,Petrus Brenner and Elijah Sumner
sabotage a SHD Network hub.)

Jack Bonney/ジャック・ボニー』

父とは疎遠になり、母によって育てられた。

『Montreal_Mafia_Bonanno_Decina.』

ちゃんとした教育は受けた事がないが、運動競技と戦闘スポーツに優れている。短い間だがマフィアの『掃除人(a "cleaner"for the mob.)』として働いていた。

自分の敵の弱点を見つけて分析し、それを利用する能力を持っている。ブラックタスクに入って以来、早まった決断をする事で知られている。

しかし、とても能力の高い兵士である。

Petrus Brenner/ペトリュス・ブレナー』

アメリカ人の母と南アフリカ人の父を持つ、『PMC(private military company または private military contractor/民間軍事会社)の請負人として10年間働き、冷酷な戦略を使う事で名を成した。

『British_PMC_with_G36K_and_ANA_soldier.』

自責の念を持つ事なく殺す事ができ、迷う事なく敵と戦う。個人的な動機も思想的な動機も持っておらず、常に命令に従う。

指揮する立場になりたいという願望を見せた事はなく、それに必要な資質を見せた事もない。

Elijah Sumner/イライジャ・サムナー』

20代前半に入隊し、歩兵師団に所属した。

『1st_Infantry_Division_first_to_field_new_night_vision_equipment_Image』

すぐに階級を上がって戦略顧問になった。民間の軍事会社に雇われてからは、その分析的戦闘アプローチと戦略的な脅しの使用で知られるようになった。

Bardon Schaeffer:
(Yeah,they're built on the same system.When we took out the node in DC we disabled all our comms,drones and hovercrafts.)

マニー・オルテガ
『だからネットワーク復旧まで攻撃しなかった。』

※なので、『マニー』は『あの時、ブラックタスクが攻勢の手を緩め、攻撃が一時止んだのには、そういった理由があったのか…。』と言っている。そして、『だからSHDネットワーク(ディビジョン側)が復旧するまで、お前たち(ブラックタスク)は、攻撃を仕掛けてこなかったのか。』と。
(That's why you didn't attack until we restored the Network.)

ただ、おそらく当時の『シェーファー(ブラックタスク)』自身は、『ワシントンのノード(ディビジョン側のシステム)』を破壊した際に、自身(ブラックタスク)のシステムに影響が出た事については、想定外(誤算)だったように思える。実際は『ダイアモンド(ネットワーク)』と『SHDネットワーク』は、相互干渉、相互影響を引き起こす関係にあったという事。

理由:SHDネットワークと同じシステムが基盤の為。

(平時には、システムにバックドアなども仕掛けているので、『ブラックタスク(ナタリア)』は、『ディビジョン側の動向』も監視していたはず。)

Wikipediaより、一部抜粋して、引用ー

バックドア(英語: backdoor)とは、直訳すれば「裏口」または「勝手口」のことであり、防犯・犯罪学などでは「正規の手続きを踏まずに内部に入ることが可能な侵入口」を意味する。

概要
コンピュータセキュリティ用語としてのいわゆるバックドアは、本来はIDやパスワードを使って使用権を確認するコンピュータの機能を無許可で利用する目的で、コンピュータ内に(他人に知られることなく)設けられた通信接続の機能を指す。

バックドアには、設計・開発段階で盛り込まれるものや、稼動中のコンピュータに存在するセキュリティホールを使って送り込まれたソフトウェア(トロイの木馬と呼ばれる類の偽装ソフトウェア)によって作られるものも含まれる。

広義には、機能上の欠陥から本来許可すべきではない通信や操作を受け入れてしまうセキュリティホールも含まれる。

コンピュータウイルス感染により、バックドアが取り付けられたコンピュータの状態を指して「ゾンビコンピュータ」と呼ぶことがある。

ー引用ここまで

で、マニーやディビジョンの現場エージェント(ディビジョン側)たちは、この『通信『ダイアモンド』』で『シェーファー』から、内情を知らされるまで、「自分たちのSHDネットワークが実は“敵対勢力の技術と繋がっている”」という危険性を把握していなかったように思える。

この一連のやり取りは、『あの日、あの時の』ってやつを、『ディビジョン側』、『ブラックタスク側』からの視点で描写している場面。

・「ディビジョン側(プレイヤー/マニー)から見えていた現象──ネットワーク断絶・混乱・突然の敵の沈黙」というイベントの裏側で、

・「ブラックタスク側でも、同じ苦境と沈黙が同時に訪れていた」という『もう一つの真実』を、シェーファー自身の口から静かに明かす、という場面。

Manny Ortega:
(That's why you didn't attack until we restored the Network.)

バードン・シェーファー
『ご名答!さあ、景品はこれです』

※ここの『シェーファー』の会話は、
観客(プレイヤー)への、
一種のメタ的表現を用いた『くすぐり』。『Manfredi,Bartolomeo-Allegory_of_the_Four_Seasons-c.』
(上記絵画、中央右の女性は、明らかに観客側を意識して、目線を送っている。)

英語の文化圏でも「第四の壁を叩く(break the fourth wall/knock on the fourth wall)」ジョークといったような扱い。

Redditのスレッドタイトルでも、こういった表現がなされている。

“Man, Schaeffer really surprised me with the 4th wall‑break.”

表現の由来

"Fourth wall"(第四の壁)

weblio英和・和英辞典より引用ー

第四の壁とは、演劇などの作品において、その舞台となっている世界と、その世界や登場人物を鑑賞する者(観客)との間に、暗に想定されている隔絶のことである。

ー引用ここまで

『Chicago_Auditorium_Building,_interior_from_balcony』

『舞台の三つの壁(左右・奥)+観客側の“見えない壁”=第四の壁』

"Break the fourth wall"

キャラクターが観客に直接語りかけたり、自分が物語世界の存在であることを自覚しているかのような発言をする時に使う慣用句。

軽い場合は「knock on the fourth wall(軽く叩く/つつく)」というバリエーションもある。

Bardon Schaeffer:
(Now he gets it.Boys,show him what he's won.)

マニー・オルテガ
『誰と話してる?』

Manny Ortega:
(Who are you talking to?)

バードン・シェーファー
『誰でもないさ。冗談だ。明るく行こう。』

Bardon Schaeffer:
(No one.Manny,it's a joke.You gotta lighten up.)

マニー・オルテガ
『休ませてくれ。コーヒー飲むか?』

Manny Ortega:
(I need a break.You want some coffee?)

バードン・シェーファー
『あるのか?』

Bardon Schaeffer:
(You have coffee?)

マニー・オルテガ
『タンポポの根を焙煎したコーヒーなら。蜂蜜を入れれば悪くない。』

Manny Ortega:
(We have roasted dandelion root coffee,it's not bad,if you put honey in it.)

バードン・シェーファー
『ほう。紅茶にしておこう。あればミントも。』

※ここの『紅茶(ミントティー)』の返答もそうだし、
これまでの『シェーファー』が放ってきた『皮肉』、『ユーモア』も、
少しイギリス(英国風)っぽい。

そして、
『coffee/コーヒー』と『tea/紅茶』に関しても、
何となく『米英の対比、違い』を連想させる。
『Peppermint_tea』

なので、
『シェーファー』の『米軍スペシャリスト』という表向きの肩書とは裏腹に、
「どこか欧州流の洒落っ気や距離感」が
意図的に混ぜられている(演出されている)可能性もある。

Bardon Schaeffer:
(Sure.I'll just have a tea.Mint,if you got it.)

マニー・オルテガ
『ミントティー、少々お待ちを。』

※ここは、先の『シェーファー』の『お上品なミントティー』の提案を受けての、『マニー』のユーモラスな返し。

Manny Ortega:
(One mint tisane coming up.)

第10週目『スカウト10(10/12)』

情報

あまりに多くの敵集団が街を自由に動き回り、物資供給路の確保とプロパガンダの拡散を行っている。徹底的に叩いておかねばならない。
(Too many hostile groups are allowed to move freely through the city,setting up supply chains and spreding propaganda.We need to hit them hard.)

アクティビティ

目標1

Q:『敵の物資供給路を妨害する。』(0/2))
(interrupt enemy supply chains.)

+ クリックして下さい(ネタバレあり)

A:物資輸送隊のアクティビティを完了する。

目標2

Q:『敵のプロパガンダを終息させる。』(0/2)
(Put a stop to the enemy propaganda.)

+ クリックして下さい(ネタバレあり)

A:プロパガンダ放送アクティビティを完了する。

目標3

Q:『高位のブラックタスクを倒す。』(0/2)
(Hunt for high-ranking Black Tusk)

+ クリックして下さい(ネタバレあり)

A:ブラックタスクの懸賞金を完了する。

通信

+ クリックして下さい(ネタバレあり)

『The Plant/プラント』

・マニーがドクター・サマーズについて、シェーファーに報告する。
(Manny debriefs with Schaeffer about Doctor Summers.)

【ディビジョン2】Year6 Season3『Burden of Truth/真実の重み』マンハントスカウト(エージェント・ケルソ)通信、ムービー考察

『The Division2』 TU23『Year6 Season3『Burden Of Truth/真実の重み(バーデン・オブ・トゥルース)』』 Y6S3『Burden of Truth/真実の重み ...

続きを見る

※この通信タイトルである『The Plant/プラント』だが、この語自体に、『組織などに忍び込ませたスパイ』といった意味合いがある。また音楽業界などでは、組織や会社の意向や言いなりになって、活動をするアーティストを指して、『Industry Plants/業界のプラント』といった呼称が用いられたりもする。

どちらも、『植える』といったイメージの派生。

The Britannica Dictionaryより抜粋して、引用ー

『plant/プラント』

・plant /ˈplænt/ noun:名詞(可算名詞)
・plural plants(複数形)

a : something that is put in a place to trick or confuse people
:人を欺いたり混乱させるために、ある場所に“仕掛けられた”もの。

He claimed police left the glove at the crime scene as a plant. [=as false evidence to make it look like he committed the crime]
例文:彼は、警察が現場に手袋を“仕込んだ(plant)”と主張した。
【=自分が犯人であるかのように見せかけるための偽の証拠として】

b : a person who is put in a place as a spy or for a secret purpose
:スパイや秘密の目的で、ある場所に“送り込まれた”人物。

The gangsters never suspected that he was a police plant.
例文:ギャングたちは、彼が“警察の送り込んだアセット(plant)”だとは夢にも思わなかった。

ー引用ここまで

バードン・シェーファー
『奴は俳優だったんだ。』

※『a fxxking actor/俳優』と『a doctor/医師』の掛詞的表現。
皮肉を込めたニュアンス。

Bardon Schaeffer:
(He was a fucking actor.)

マニー・オルテガ
『ああ。有名じゃないけど。』

Manny Ortega:
(Yeah,but not like a famous one.)

バードン・シェーファー
『CPRじゃなくて救急カートで心肺蘇生を始めた時、何かおかしいと思わなかったのか?』

『CPR(Cardiopulmonary Resuscitation/心肺蘇生法)』とは?

『CPR(Cardiopulmonary Resuscitation/心肺蘇生法)』

日本緊急医学会ホームページより一部抜粋、引用ー

心肺機能が停止した状態にある傷病者の自発的な血液循環および呼吸を回復させる試み,あるいは手技を心肺蘇生法(cardiopulmonary resuscitation; CPR)という。

ー引用ここまで

・心臓が停止した人や呼吸が止まった人に対し、「胸骨圧迫(胸を強く押す)」「人工呼吸」などの手技で、血液と酸素を循環させ、脳や体を守る救命行為の事。

・本質は“人の手による直接の救命”
 一般人でも“救急現場”で最初に行うべき基本の応急処置。

『crash cart/クラッシュカート、緊急蘇生カート』とは?

『hospital trolley for patients』

英次郎 on the WEBより引用ー

《a ~》緊急[救急(蘇生)]カート◆医療機関において、救命処置(特に二次心肺蘇生法)に必要な器具・薬品などをまとめてあるカート。

ー引用ここまで

・病院などで急変した患者の蘇生のために用意されている「薬品・AED(電気ショック装置)・各種医療機器」の詰まった“移動式カート”。

・医師や看護師が“高度な医療行為”をするための装備一式、ドラマや映画で“コードブルー!”の場面に現れるヤツ。

なので、ここは、軍人の『シェーファー』でも、知っている緊急救命時対応の初手(まずCPRによる心肺蘇生を試みる)が、『サマーズ偽医師』が間違っている事から、疑問を持たなかったのかと、『マニー』に聞いている。

Bardon Schaeffer:
(First time he used a crash cart to restart someone's heart instead of CPR,you didn't think,"well... that's not right?)

マニー・オルテガ
『救急カートを使う所も見た事ないぞ。』

『救急カートを使う所も見た事ないぞ。』

→ これは、『サマーズ』が実際には「救急蘇生現場での適切な手順や道具の扱いができていなかった」、もしくは「そんな状況に直面した事がない」、あるいは、“使い方そのものを知らなかった”可能性。

『Crisis Actor/クライシス・アクター』として

Wikipediaより一部抜粋し、整形して、引用ー

『Crisis actor/クライシスアクター』

クライシスアクター(英語: crisis actor, "actor-patient" または "actor-victim" とも)は、救急隊員や消防隊員、警察官などの訓練のため、災害・事件の被害者役として防災訓練に参加する俳優、ボランティアなどの人物のことを指す。

『Security_forces_respond_in_active_shooter_exercise』

災害時の状況を忠実に再現し、救急隊員や消防隊員などの初期対応者が現実の大規模災害に近い想定のもとで訓練を行うためにクライシスアクターが起用される。

ー中略ー

陰謀論としての「クライシスアクター」

アメリカ合衆国では、陰謀論者によって、銃乱射事件などの惨事の被害者やその家族はクライシスアクターが演じているものであり、したがってそれらの事件は実際に起こったのではなく仕組まれたものだ、と主張されることがある。

2012年12月にサンディフック小学校銃乱射事件が発生した際、元学者で陰謀論者であるジェームズ・トレイシー(James Tracy)が、ある事務所所属のクライシスアクターが偽の被害者役を演じ、大量殺人事件にリアリティを与えたのだと主張した。

これがきっかけで、陰謀論者は「クライシスアクター」の語を使用するようになった。

トレイシーはまた、ボストンマラソン爆弾テロ事件でも同様の陰謀論を展開した。

陰謀論者は、これらのテロ事件は政府や企業などの陰謀による「偽旗作戦」であるとしており、政府による監視拡大、銃規制、他国への軍事行動を正当化するなどの目的のために仕組まれていると主張している。

そして陰謀論の文脈においてクライシスアクターは、特殊メイクを施して負傷した被害者を装い、また目撃者や通行人、対応に当たる救急隊員の役も演じているとされる。

こうした陰謀論の主張者として、フェイクニュースサイトインフォウォーズ(英語版)を運営するアレックス・ジョーンズや、True Punditといったウェブサイトが挙げられる。

ー引用ここまで

回収映像『deepfake/ディープフェイク』よりー

キーナーが市民を殺害する様子を捉えたディープフェイク映像
(Deep fake video of Keener murdering a civilian.) アーロン・キーナー(アクター):
『ああ、そうか。私は何て言った?』
Aaron Keener actor:
(Right.But what did I say?)

ー引用ここまで

『ジョシュア・サマーズ』の役割について

・『ディビジョン』内部に“植え込まれた”偽医師、俳優(actor/アクター)"=“plant/プラント”。

・「医者」という仮面で市民やエージェントを欺き、真の目的は支配者層(Black Tusk/ブラックタスク(ナタリア))の意志を遂行する事。

・“本物の医師”のふりをして現場に立ち会い、真実を曲げる・現実をコントロールする役目。

しかし、医療従事者“らしさ”を演じてはいたが、演技の限界が垣間見える事に。

→ 機械や専門知識に触れずに済む範囲で“医者”を演じていた、とも読み取れる。

“見逃されてきた違和感”の象徴

→ マニー自身も、忙しさや混沌の中で“細かな現場の違和感”を気にせず過ごしていた。
 その「油断」や「日常化」が、サマーズの”ディビジョン側”への“plant/プラント”としての潜入を許してしまった――

Manny Ortega:
(Honestly,I don't think I've ever seen him use a crash cart.)

バードン・シェーファー
『怪しいと思わなかったのか。』

※ここは英文だと、もう少しくだけた表現。
(That wasn't fucking suspicious?)

・『おいおい、マニー、マジかよ、お前』みたいな強調・苛立ち・呆れ・親しみ(時に侮蔑)を含ませたニュアンス。

Bardon Schaeffer:
(That wasn't fucking suspicious?)

マニー・オルテガ
『特に。去年は心臓発作も多くなかった。銃創、火傷とかばかりで。』

※で、続くマニーの返答は、彼らしい『生真面目さ』と、『現場の状況の過酷さ』、そこでの人間の限界についても垣間見える内容。

“Not really.” は「別に」とも「特に気にしなかった」とも取れる“受け流し”の表現。

・彼は“自分の観察範囲の常識”で物事を判断しており、極限状態の日常で「目の前の怪我と死」ばかりに集中していた事が伺える。

・また『サマーズ』が”CPR”ではなく、”救急カート”という細部の違和感についても、『現場の喧噪(銃創、火傷ばかり)』の中で、「日々の地獄の一つ」として流してしまったとも取れる。

Manny Ortega:
(Not really.Not a lot of heart attacks in the last year,mostly gunshot wounds,burns and shrapnel.)

バードン・シェーファー
『まったく…マニー、誰がお前をこの仕事に?』

※そして、これもまた『シェーファー』らしい独特のブラックユーモアが詰まった返し。

・“You don't…” の後の言い淀み(…)は、「お前ってやつは…」というあきれや苦笑のニュアンス。

・“who the hell put you in charge?” は、「誰がよりによってお前に仕切らせてるんだよ?」
 =“こんな感覚の鈍い奴がリーダーって、本当に大丈夫か?”という、軽い皮肉も込めている。

また、この言葉には“責任の重さへの皮肉”もあり、逆説的に「極限状況では誰もが準備不足でリーダーにされてしまう」現実への苦い笑いも滲んでいる。

そして、上記の内容全ては、『マニー』に対する『本当の指摘』や『苛立ち』ではなく、彼(シェーファー)なりのユーモアの表現の1つ。

Bardon Schaeffer:
(You don't... Manny,who the hell put you in charge?)

マニー・オルテガ
『運命?』

※『マニー』も『シェーファー』のユーモアを理解してきたのか、負けてないよ、ここの返しも。

サラっと受け流しているね。

また、自ら望んで現場のリーダーをやっている訳ではないというニュアンスも読み取れるかな。「こんな役回り、誰が好きでやるもんか」といったニュアンス。

Manny Ortega:
(Fate?)

バードン・シェーファー
『何歳だ?』

※ここは以前の通信からの文脈だね。

『おいおい、お前、ほんと、いくつだよ。』みたいな。

Bardon Schaeffer:
(How old are you?.)

マニー・オルテガ
『見た目より若い。』

※ここも、『マニー』、キレッキレ。良い感じ。

Manny Ortega:
(Younger than I look.)

バードン・シェーファー
『まったく…なんてこった。望んで就いた訳じゃないんだな?成り行きでこうなったって訳か?』

※ここは、『シェーファー』らしい、気遣いの表現だね。

『…なんてこった。マニー、お前、自分からこの役目に志願したわけじゃないんだろ?ただ、そうなっただけ――『運命』ってやつに、巻き込まれたんだよな?』

Bardon Schaeffer:
(Jesus.You never signed up for this,did you?This is just what happened to you?)

マニー・オルテガ
『ああ。』

Manny Ortega:
(Yeah.)

バードン・シェーファー
『『サマーズ・ウェイ』を見た事ないのか?』

Bardon Schaeffer:
(You never watched Summer's Way,right?)

マニー・オルテガ
『サマーズ・ウェイ?』

Manny Ortega:
(What's Summer's Way?)

バードン・シェーファー
『おいおい、マニー。『サマーズ・ウェイ』だ。ドクター・サマーズ。あの俳優が出てた番組だよ。』

※ここの英文、(That was the show your actor was on.)の(your actor)の語の使用は、明らかに『ディビジョン側』を指して、『お前の所の』というニュアンスがある。

なので、ここも少しの皮肉や毒っ気を混ぜた『シェーファー』らしい表現。

『おいおい、マニー。『サマーズ・ウェイ』だよ。『ドクター・サマーズ』。『お前ん所の』あの『俳優』が出てた番組だよ。』

Bardon Schaeffer:
(Jesus,Manny.Summer's Way.Dotor Summers.That was the show your actor was on.)

マニー・オルテガ
『知らんな。』

※今回の通信は、終始、『マニー』がキレッキレ。良いわー。

またここの返答も彼(マニー)らしい、『淡白』で、少し『ぶっきらぼう』、そして、『現実主義的』な答え方。

『いや、知らんがな。』

Manny Ortega:
(Never heard of it.)

第11週目『スカウト11(11/12)』

情報

シアターが危機に陥っている。ダウンダウン・イーストに向かい、事態の収拾にあたれ。
(The Theater is in trouble.Make your way to Downtown East and help stabilize the situation.)

アクティビティ

目標1

Q:『ダウンタウン・イーストで敵の活動を妨害する。』(0/2))
(Disrupt enemy operations in Downtown East.)

+ クリックして下さい(ネタバレあり)

A:ダウンタウン・イーストでオープンワールドのアクティビティを完了する。

目標2

Q:『ダウンタウン・イーストで敵オフィサーを排除する。』(0/3)
(Eliminate enemy officers in Downtown East.)

+ クリックして下さい(ネタバレあり)

A:ダウンタウン・イーストで名前付きの敵を排除する。

目標3

Q:『グランドワシントンホテルは、ダウンタウン・イーストにおける奴らの最後の砦だ。』(0/1)
(Grand Washington Hotel is their last stand in Downtown East.)

+ クリックして下さい(ネタバレあり)

A:いずれかの難易度で『グランドワシントンホテル』を完了する。

通信

+ クリックして下さい(ネタバレあり)

『The Pain/痛み』

・マニーがシェーファーに報告する。
(Manny debriefs with Schaeffer.)

バードン・シェーファー
『ったく、最悪だ。』

Bardon Schaeffer:
(Well,this sucks.)

マニー・オルテガ
『大丈夫か?』

Manny Ortega:
(You okay?)

バードン・シェーファー
『ああ。歩けるように訓練してるんだ。まさにこの冬にやろうとしてた事さ。』

※ここは、先の『マニー』の『大丈夫か?(you okay?)』を受けての発言。

少し強がりの混じった皮肉と本音を込めた『シェーファー』らしいニュアンス。

バードン・シェーファー:
『ああ、まったく大丈夫さ。まさかこの年になって、歩き方を覚え直す事になるなんてな。ちょうど良かったよ、この冬にやろうと思ってたことだ。』

Bardon Schaeffer:
(Oh yeah,you know,just trying to learn how to walk again.It's exactly what I planned to do this winter.)

マニー・オルテガ
『すまない。リハビリの事も考慮したかったが、リソースが足りなかった。』

※ここの英文(I'm sorry.We should have kept up with your pt,but we didn't have the resources.)の(pt)は、理学療法(PT:Physical Therapy)の事。

独立行政法人国立病院機構 鳥取医療センターより、説明を引用ー

理学療法 (PT:Physical Therapy) について

理学療法とは、病気、けが、障害などによって運動機能が低下した状態にある人々に対し、運動機能の維持・改善を目的に運動療法や温熱・電気・光線などの物理療法を用いて行われる治療法です。

理学療法の主な目的は運動機能の回復にありますが、日常生活活動(ADL)の改善を図り、最終的には生活の質(QOL)の向上を目指しています。

また回復期リハビリテーション病棟の患者様を主な対象として、退院前には、作業療法士や言語聴覚士、医療連携室・ケアマネージャー等チームを組み患者様の外泊や外出と併せて「家屋調査」を実施しています。

この家屋調査とは患者様が家庭復帰するために、実際の家庭の中での役割や動作を確認し、病院でのリハビリ訓練に活かしたり、必要があれば患者様の機能に併せて環境整備のための評価と指導を行うものです。

ー引用ここまで

また、(kept up with~)と表現しているので、『シェーファー』が昏睡の間、『床ずれ』対策など『最低限のリハビリ/(拘縮予防や関節運動など)』で、体勢を定期的に変えたりと、(マニー?ディビジョンのスタッフ?が)ある程度のケアを行っていた事が伺える。

『Physical_therapy-_Run,_walk,_run_again』

しかし、運動機能の回復を補助するリハビリケアとなると、リソース(施設や人的資源も含め)不足なので、行えないと、『シェーファー』に伝えている。

Cambridge Dictionaryより引用ー

『keep up (with someone/something)』

phrasal verb with keep verb:
(keep)とともに、使用される句動詞

UK /kiːp/ US /kiːp/
kept | kept

to do whatever is necessary to stay level or equal with someone or something:
意味:(人や物事に)遅れずについていく、追いつく、同レベルを保つ。

例文:
・He started to walk faster and the children had to run to keep up.
彼は歩くのが速くなり、子供たちはついていくために走らなければならなかった。

・Wages are failing to keep up with inflation.
賃金がインフレの進行に追いついていない。

ー引用ここまで

マニー:『すまない。リハビリもちゃんと続けてやりたかったんだが、どうにも人手も物資も足りなくてな。』

Manny Ortega:
(I'm sorry.We should have kept up with your pt,but we didn't have the resources.)

バードン・シェーファー
『いいんだ。過去は変えられない、未来の為に努力するのみ。』

※ここは個人的には、今回の通信『The Pain/痛み』のハイライトとなる節と考えているので、少し丁寧に訳出してみる。

まず冒頭部分の(It's what it is.)から

Cambridge Dictionaryより引用ー

『it is what it is』

idiom informal:
口語的慣用表現

used to say that a situation cannot be changed and must be accepted:
「それが現実だから仕方ない(変えようのない、(cannot be changed)」「そういうものだから受け入れるしかない(must be accepted)」といった状況下で、使用される表現。

この表現は、変えられない状況を受け入れるしかないという諦めや、現状に対する達観した気持ちを表すときに使われる口語的な慣用表現。

不満や失望を感じつつも、それを受け入れて前に進もうとするニュアンスが含まれる。

例文:
・We're all imperfect human beings in an imperfect world. It is what it is.
私たちは皆、不完全な世界に生きる不完全な人間だ。そういうものだから仕方ない。

・Asked if he was disappointed, he said, "It is what it is. I'm a big believer that when one door closes another one opens."
「がっかりしましたか?」と尋ねられ、彼は「それが現実だ。一つのドアが閉じたら、また別のドアが開くと強く信じているからね」と答えた。

ー引用ここまで

なので、

『何が変えられない事実(cannot be changed)』なのか?

それは“『the past/過去』”——

『フェイ・ラウ』や『ブリッジ(ブリジット・ダグラス)』の不在、また、すでに取り返しのつかない出来事、
悲しみや失敗も含めて。

そして、“just gotta work on making a better future.”
 → “ちょっとでもマシにするため、やってくしかない”
 → ポジティブではなく、“義務・現実として淡々と進む”

次にその事、事実を、引き受け、受け入れて、今よりも、少しでもマシにする為、残された俺たちは、やっていくしかない、進んで行くしかないと、『シェーファー』は、『シェーファー』らしい少し乾いたニュアンスで言っている。

シェーファー:『ま、しゃーないさ。過去はもう変えられんしな。これからは、せめて今よりちょっとでもマシにしてくしかないだろ。』

Bardon Schaeffer:
(It's what it is.Can't change the past,you just gotta work on making a better future.)

マニー・オルテガ
『痛み止めはいるか?』

Manny Ortega:
(You want something for the pain?.)

バードン・シェーファー
『鎮痛剤がある?それとも生姜を噛んで痛みを麻痺させる?』

※ここも『シェーファー』らしい少しの毒っ気の混じった表現。

『Ginger_in_China』

先の『マニー』の前段の発言『資源不足(we didn't have the resources)』を聞いているので、『どうせ薬なんかないよな?なら民間療法でもしろってか?』という『乾いた皮肉・自嘲』みたいなニュアンス。

Bardon Schaeffer:
(You got pain killers,or you want me to chew on some ginger root to numb the pain?)

マニー・オルテガ
『キーナーのチェリーウィスキーを奪おうかなと。』

※そして、『シェーファー』の発言を受けて、『マニー』は、『ご大層な鎮痛剤はないけども、『キーナー』秘蔵の『チェリーウィスキー』を、パクッてこようかなぁと思ってる。』と返している。

『spiced_cherry_whiskey』

『チェリーウィスキー』自体は、フレーバーのするウィスキーの事で、ヴィンテージとかではないんだろうけど、おそらく現在の『ディビジョン』世界の状況下では、貴重な『酒』だろう。

ここの英文(Was planning on commandeering Keener's cherry whisky.)は、主語である『I』が省略されているので、どちらかというと、『思っているんだけどなぁ…』みたいなボヤっとした表現に近いかな。

Manny Ortega:
(Was planning on commandeering Keener's cherry whisky.)

バードン・シェーファー
『奴のものを盗んで拷問するのが目的なら、そうしてくれ。キーナーのウィスキーをもらうよ。治療用にね。』

※で、ここはそんな『マニー』の『キーナー』への『嫌がらせ』というナイスアイデアを受けて、『シェーファー』がテンション上がって、返答している。

ここは男同士の共犯的な冗談や悪ノリを描写している場面。

シェーファー:『本気で奴の物を盗んで困らせる気なら、大賛成だ。もちろん"医療目的"として、『キーナーのウイスキー』をもらうさ。』

Bardon Schaeffer:
(If your goal is to steal his shit and torture him,then sure.I'll take Keener's whisky,for medical reasons.)

マニー・オルテガ
『少々お待ちを。』

※ここは、公式和訳だと、以前の通信(『The Diamond/ダイアモンド』)のペパーミントティーの件を被せているね。英文だと(I'll be right back.)なので、『オッケー、パパっと行ってくるわ。』みたいなノリ。

Manny Ortega:
(I'll be right back.)

第12週目『スカウト12(12/12)【Hige-Value Target/重要ターゲット】』

情報

ブラックタスクは市街地の標的への攻撃を続けている。敵の作戦を妨害し、現場指揮官の1人を追い詰める必要がある。
(The Black Tusk are still attacking targets in the city.We need to disrupt their operations and hunt down one of the commanders in the field.)

アクティビティ

目標1

Q:『ブラックタスクの侵略に反撃を仕掛けろ。』(0/3))
(Strike back at the Black Tusk's invasion.)

+ クリックして下さい(ネタバレあり)

A:侵略ミッションを完了する。

目標2

Q:『ブラックタスクから拠点を奪還する。』(0/1)
(Take back a Stronghold from the Black Tusk.)

+ クリックして下さい(ネタバレあり)

A:侵略拠点を完了する。

目標3

『Alec"Prospero"Thorpe/アレク・"プロスペロ"・ソープ』

この精鋭部隊は、
ワシントンDC全域にあるブラックタスクの
重要な補給所や基地を巡回している。

(This elite squad is patrolling vital Black Tusk supply depots and bases throughout Washington D.C.)

※この二つ名である『”Prospero"/プロスペロ』は、おそらくシェイクスピアの戯曲『テンペスト』の魔法使い「プロスペロー」に由来するもの。

Merriam-Websterより引用ー

Prospero

noun
Pros·​pero ˈprä-spə-ˌrō
: the rightful duke of Milan in Shakespeare's The Tempest

Prospero(名詞)
:シェイクスピアの戯曲『テンペスト』に登場する、ミラノの正当な公爵。

ー引用ここまで

そして、そこから派生して、他者に気づかれないまま影響を及ぼす力(まるで魔術のように)を持つ人物や存在を指す表現。

Q:『フェデラル・トライアングルでアレク・”プロスペロ”・ソープを追う。』(0/1)
(Pursue Alec"Prospero"Thorpe in Federal Triangle.)

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A:懸賞金:アレク・”プロスペロ”・ソープ。

通信

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『The Manager/マネージャー』

・マニーがマネージャーについてシェーファーに報告する。
(Manny debriefs with Schaeffer about The Manager.)

バードン・シェーファー
『マネージャーの事を知らないのか?』

※ここは、会話の流れ的に、この前におそらく『マニー』から『"who's'The Manager"?/マネージャーって?』と問われて、こう聞いている。

そして、この"マネージャー"だが、英文だと(logistics manager/ロジスティクス・マネージャー)と表記されており、これだと単なる物資運搬係ではなく、兵站網の全体を統括する管理責任者のニュアンス。

・工場の稼働維持(生産ラインの管理)

・輸送ルートの調整(地上・水上・空路)

・在庫と需要のバランス監視

・重要拠点への優先補給判断

など、『ブラックタスクの補給網そのものを司る中枢的人物』というイメージ。

そして、

“The Manager/マネージャー” は、単なるブラックタスクの兵站責任者ではなく、

・表向き:
ナタリア配下のブラックタスク兵站統括者

・裏の正体:
シェーファーがブラックタスク内部に潜り込ませている潜入協力者(アセット)

『District_honors_Logistics_Management_employee_in_farewell』

上記画像説明文より、内容を意訳ー

2023年10月16日、ドイツ・ヴィースバーデンのアメリア・イアハート・センターにて行われた表彰式において、ヨーロッパ地区副司令官 アンディ・ヘンプヒル中佐が、ライアン・ブーン氏に対し「文民功労章(Achievement Medal for Civilian Service)」を授与しました。

ブーン氏は、2009年1月より兵站管理部門に勤務しており、今回の受章は地区フリート(車両)管理者、輸送スペシャリスト、財産管理責任者としての顕著な貢献が評価されたものです。

受賞理由によれば、揺るぎない献身的姿勢、顧客志向の取り組み、優れたチームワークにより、担当エリア全体において常に高水準の兵站支援を実現し続けてきたとされています。

特に、財産管理業務の効率化・精度向上に大きく貢献し、その卓越した業務遂行能力は、米陸軍工兵司令部(USACE)の兵站監査プログラムでも高く評価されました。

(写真:米陸軍工兵司令部、ヴィンス・リトル撮影)

ーここまで

Bardon Schaeffer:
(What do you mean"who's'The Manager"?)

マニー・オルテガ
『”マネージャー”なんて聞いた事がない。』

※『マニー』は『その存在(マネージャー)』を全く知らされていなかったので、この会話で初めて『内部にそんなキーマンがいる』事実を知る事になり、緊急対応を迫られる。

Manny Ortega:
(I mean,I've never heard of "The Manager".)

バードン・シェーファー
『嘘だろ…フェイ。コニーアイランドで俺を確保したら、彼も回収する手筈だった。』

※ここは

・本来の計画=コニーアイランド事件後、すぐに『マネージャー』は救出する予定だったが、『シェーファー』昏睡により作戦が中断。

・現状=『シェーファー』の覚醒が『ナタリア』に伝われば、『マネージャー』の正体が暴かれるリスクが一気に高まり、即座に抹殺される恐れ。
(ナタリアはおそらく、薄々感づいており、内部潜入者を炙り出そうとしていた筈。)

・作戦目標=『ディビジョン』は『ブラックタスク』の補給網を叩き、同時に『アセット(マネージャー)』を救出する。

成功すれば『ブラックタスク』の『兵站断絶』+『内部情報流出』という二重の打撃をナタリアに与えられる。

Bardon Schaeffer:
(He's... Jesus,Faye,what the hell.We were supposed to extract him after you took me in at Coney Island.)

マニー・オルテガ
『”マネージャー”については何も聞いてない。』

※ここは英文(We've never heard anything about "The Manager".)。

これだと、本当に、一切聞いていないニュアンス。

なので、『シェーファー』が前段で(He's... Jesus,Faye,what the hell.)と表現しているように、

『シェーファー』視点だと

・『『フェイ』が『マニー』や『ディビジョン』に、情報を共有してくれているはず』と思い込んでおり、

・また『共有されていない』という事実に驚き、かつ焦りが加速している場面。

また『マニー』視点だと

・『マネージャー』の件がまったくの初耳なので、まず情報の信憑性を疑っている。

・しかし、『シェーファー』の訴えやその様子が、かなり切迫しているので、無視はできない状況といった所。

Manny Ortega:
(We've never heard anything about "The Manager".)

バードン・シェーファー
『”マネージャー”の役割は工場管理と物資の配送。彼を捕らえれば、ブラックタスクの物資補給を断てる。』

※ここは、前述の通り、”マネージャー”の戦術的役割の話だね。

Bardon Schaeffer:
(He maintains her factories,does all her deliveries.You get"The Manager",you stop the Black Tusk from being resupplied.)

マニー・オルテガ
『ほんとか?』

Manny Ortega:
(Seriously?)

バードン・シェーファー
『ああ。マニー、”マネージャー”を確保しろ。』

※英文(we need to get)の表現なので、『シェーファー』は『マニー』にかなり切実に、切迫している状況を伝え、即応を求めているニュアンス。

Bardon Schaeffer:
(Yes,Manny,we need to get "The Manager".)

マニー・オルテガ
『ブラックタスクのサプライドロップを追ってるが、ポトマックイベントセンター行きのホバークラフトがある。』

※で、ここはそんな『シェーファー』の切実な訴えを受けて、『マニー』が『ディビジョン』としても、『ブラックタスクのサプライドロップをまさに追っていた所だ』と答えている。(We've been tracking Black Tusk supply drops)

そして、その補給網の1つに、『ポトマック・イベント・センター』に向かっている『ホバークラフト』があると『シェーファー』に告げている。

『A US Army ACV/PACV hovercraft in Vietnam』

ここは、ミリタリーや刑事ドラマのバディ(相棒)ものっぽいシーン。

刑事ドラマだと、

・相棒A:「この容疑者、探し出す必要がある」

・相棒B:「もう張ってる。数時間前から動きを追ってる」
→みたいな、互いに呼吸が合っている感じ。

『マニー』:『ああ、それなら、俺たち『ディビジョン』もすでにブラックタスクのサプライドロップを追跡中だ。そして、その中の1つの『ホバークラフト』が『ポトマック・イベントセンター』へ向かっている』

Manny Ortega:
(We've been tracking Black Tusk supply drops,there are hovercrafts headed to the Potomac Event Center.)

バードン・シェーファー
『そこだ。俺が目覚めた事をナットが知ったら(彼(マネージャー)が)危ない。俺がいなくなった今、奴(マネージャー)は目立たぬよう任務を続行しようとするだろう。

クソ、マニー…通信機を着けてるのか?』

※で、ここは英文、和訳ともに行を空けており、会話の間も演出している。

前段の『シェーファー』は、情報整理と推論を述べている。

・『あいつ(マネージャー)はそこにいる』(He'll be there.)

・『ナタリアが俺の覚醒を知れば、奴(マネージャー)が危険だ』(If Nat knows I'm awake,he's in danger.)

・『俺が動けない間は、奴(マネージャー)は、『ブラックタスクへの潜伏、潜入活動』を維持するはず』と、状況を順に説明。(With me out of commission, he would put his head down and keep working to maintain his cover.)(to maintain his cover)は、『マネージャー』の表向きのブラックタスクのロジスティクス・マネージャーという活動の事。

cover:スパイ・諜報・潜入活動の文脈では「カバー・ストーリー」「偽装身分」を指す。
→ 偽造された経歴や職務、日常ルーティンなど、潜入のための外見上の人格や立場。

英次郎 on the Webより引用ー

cover
名詞
〔スパイや探偵の〕偽装、カムフラージュ

undercover

〔捜査などが〕秘密の、内密の、スパイ活動の

正体を隠して、覆面で◆秘密調査などについて。

覆面[隠密]捜査官

ー引用ここまで

何故、その活動を続けるか?

おそらく、指示役、管理役の『シェーファー』と連絡が取れない為(シェーファーは、シェーファーで昏睡していたので)、こういった不測の事態の際は、平時の潜入活動を続けるようになっている(た)んだろう。

ここは『マネージャー』の立場から見ると、結構ドキドキの緊迫する状況。

・本来のボス(シェーファー)が昏睡で音信不通。

・潜入任務の指示系統が途絶え、動きの判断を自分で下さざるを得ない状況。

・潜入先のナタリアは冷酷で疑い深く、正体露見=即抹殺の可能性がある。

・だからこそ『とにかく目立たず、いつも通りの業務を遂行する』=maintain his cover が最優先に。

この心理は諜報活動特有の『情報の空白』が生む恐怖。
味方の状況も分からず、敵の警戒度も読めない――

そういった状況の中でも、外見上は平然と仕事を続けなければならない。
まるで氷の上を歩いているような精神状態の筈。

だとすると、
猫を愛でる事で心の平穏を保っていたのかとも思うけど、
彼の様子を見るに、
ちょっとブッ飛んでいる人っぽくもあるよね。

で、後段の『クソ、マニー…通信機を着けてるのか?』(Goddammit,Manny,are you wearing your comms?)は、もう完全に『マニー』に『シェーファー』は、嫌な予感がしているのか、ひょっとしたら、チラッと見えたのかな?

襟元だか、どこかに通信機が。

ああ、『マニー』、『ケルソ』はあんなに『smart(賢い)』だったのに、あんなに警戒していたのに…。

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通信『The Plan/計画』より引用ー

バードン・シェーファー
『通信を使えない場所で話したろうな?』

※ここの英文は(Hope she told you that in a comms free space.)

意味とニュアンスとしては、二通りに聞こえる。

まず一つ目は、

警戒の確認:

・通信や記録が敵に奪われれば、すべてが水泡に帰す為。

そして、次に

プロフェッショナルとしての期待:

・彼女(ケルソ)なら“当然そこまでやるだろう”という予測。

Bardon Schaeffer:
(Hope she told you that in a comms free space.)

マニー・オルテガ
『ああ。テックを持ち込み禁止で、Wi-FiキラーとEMPも用意し、記録が残らないようにしてた。』

※『ああ。(She did.)』

Manny Ortega:
(She did.Insisted no tech,wifi killers,EMPs,didn't want to be recorded just in case.)

バードン・シェーファー
『彼女は賢い。CIAの権限は取り消せても、訓練で培ったものは消せないんだな。』

※英文だと、(Smart.She's smart.)となっていて、『やはり』とか、『本当に、彼女はスマート(賢い)だな。』みたいな感じになる。

で続くライン(Guess you can revoke a girl's CIA clearance,but you can't revoke her training.)

“clearance” は制度上の資格、つまり外的な肩書き。

“training” は実践と生存の知恵、つまり内的な本質。

『形式は裏切っても、本質は彼女の中で生きている。』といった対比表現。
(根っから(生粋)のエージェントだな、みたいなニュアンス)

ー引用ここまで

『シェーファー』:『マニー』、まさかだとは思うが、お前…、通信機、今も着けてるんじゃないだろうな?』

Bardon Schaeffer:
(He'll be there.If Nat knows I'm awake,he's in danger.With me out of commission,he would put his head down and keep working to maintain his cover.

Goddammit,Manny,are you wearing your comms?)

マニー・オルテガ
『ああ。』

※(Yes?)は『ああ。着けてるけど…、それがどうした?』みたいなニュアンス。

ここはもう完全にドラマとがである緊張感の中の外しみたいなヤツ。ズコッーみたいな。

Manny Ortega:
(Yes?)

バードン・シェーファー
『バレた。殺される前にエージェントを送って”マネージャー”の確保を。

※で、ここは緊張感が一気に爆発するシーン。

前述した通り、『ナタリア』はおそらく薄々内通者が存在する事は知っていた筈。

確定までには、至らなかったが。

それが、この通信傍受により、一気に確信へと変わる描写。

ナタリアは既に何らかの兆候を察知していたはず

・『マネージャー』の行動や物資の流れに不自然な点があったか。

・例えば補給スケジュールの微妙な遅延や、物資内容の差異など。

・あるいは内部での情報リークの兆候があった。

それがこの通信傍受で『確信』に

・マニーが通信機を付けていたことで、現場のやり取りがそのまま敵(ナタリア側)に流れた可能性大。

・シェーファーが『マネージャー』という重要人物を口にした時点で、ブラックタスクへの『潜入アセット』の存在はほぼ確定。

即時行動フェーズに移行

・『ナタリア』側は、内通者の調査フェーズから、人物を特定し、処分フェーズへ。

・『シェーファー』はそれを読み、ディビジョン側に『今すぐ確保しろ』と強く訴える。

・そして、『ディビジョン側』もすでに行動を開始しており、クライマックスミッションへと続くという流れ。

ここもそれぞれの立場、視点、行動が
交錯する『Crossroads/クロスロード』となる。

Bardon Schaeffer:
(They know.Manny,you need your agents to get "The Manager"before Nat kills him.)

 

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