The Division 2

【ディビジョン2】TU25 Year7 Season2『The Pact/協定(ザ・パクト)』マンハントスカウト詳細(後半)

2025年10月14日

『The Division2』
TU25『Year7 Season2『The Pact/協定(ザ・パクト)

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現在、TU25『Year7 Season2『The Pact/協定(ザ・パクト)』が配信中の本作『ディビジョン2』。

ここでは、ゲーム内で用意されている『マンハントスカウト』の内容について、記載。
(合計10週の後半部分。)

 

※【ディビジョン2】Year7 Season2 『The Pact/協定(ザ・パクト)』マンハントスカウト詳細(前半)については、こちら。

【ディビジョン2】TU25 Year7 Season2『The Pact/協定(ザ・パクト)』マンハントスカウト詳細(前半)

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※【ディビジョン2】Year7 Season2 コラボレーションイベント『The Division 2 x R6S(レインボーシックスシージ)』については、こちら。

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※【ディビジョン2】TU25 Year7 Season2『The Pact/協定(ザ・パクト)』パッチノート詳細については、こちら。

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折り畳んではいるが、謎解きの回答部分も記載されているので、ネタバレ注意。

また前回のシーズンより、マンハントスカウトの仕様が変更となった。

これまで同様、新しいマンハント・スカウトが毎週配信されるが、クライマックスミッションに挑戦する為に、すべてのスカウトをクリアする必要はなくなった。

クライマックス・ミッションへのアクセスをアンロックするために必要なのは、ハイバリュー・ターゲットに指定されたスカウト・ミッションのみ。

それ以外のミッションについては、どのような順番でクリアしても構わないし、完全にスキップしても構わないとの事。

公式については、こちら
(一部加筆修正して、掲載)

『YEAR 7 SEASON 2: 『The Pact/協定(ザ・パクト)』について:

次のシーズンが間近に迫っている!トゥルーサンズ、ハイエナ、アウトキャストが同盟を結み、大きな計画を進めているようだ。エージェントたち、準備を整えろ――一刻の猶予もない!『ディビジョン2:協定』は9月9日開始。

ー上記Youtube概要欄より引用

今シーズン(Year7 Season2『The Pact/ザ・パクト(協定)』)では、新たな勢力争いの舞台が用意されています。

(ディビジョン2内の)各敵勢力は、もはやその勢力を維持するだけでは飽き足らず、これまでよりも激しく攻勢を仕掛けてき、(プレイヤーであるエージェントたちは)一区画一区域ごとに、戦いを強いられる事となります。

この(ゲーム内での)緊張感が、(今回)新たに導入されるオープンワールド・アクティビティである『Retaliation/報復(リタリエーション)を促進させる事となります。

これは(既存の)コントロールポイントの仕組みを拡張し、(プレイヤーにとって)エキゾチック装備を入手する新たな選択肢となるものです。

そして、各領土争いを牽引する事になるのは、グローバルMODである『Divide and Conquer/分割統治』となります。

このグローバルMODは、今シーズン(Year7 Season2)を通じて、領土支配を決定的な力とします。

これらのシステムが合わさって、これから繰り広げられるであろう戦いの基調を決定づけて行きます。

それでは、次に『The Pact/協定(ザ・パクト)』について、掘り下げていきましょう。

第6週目『スカウト6(6/10)』

情報

アウトキャストの動きが急激に活発化している。調査して、原因を突き止めろ。
(We're seeing a sudden and unexpected spike in Outcast activity.We need to check them and also find out why they're so active.)

アクティビティ

目標1

Q:『アウトキャストの作戦を見つけ次第、妨害しろ。』(0/2)
(Disrupt Outcast operations wherever you find them.)

+ クリックして下さい(ネタバレあり)

A:アウトキャストのアクティビティを完了する。

目標2

Q:『アウトキャストを排除する。』(0/25)
(Eliminate Outcasts.)

+ クリックして下さい(ネタバレあり)

A:アウトキャストを排除する。

目標3

Q:『ブラックタスクはアウトキャストを隠れ蓑にして、勢力圏を更に拡張しようとしている。奴らを排除せよ。』(0/2)
(Black Tusk are using the Outcasts as cover to seize more territory.Drive them out.)

+ クリックして下さい(ネタバレあり)

A:侵略ミッションを完了する。

通信

+ クリックして下さい(ネタバレあり)

『Resources/資源』

・ナタリア・ソコロワが現在の供給ラインの状況に関する最新情報を得る。
(Natalya Sokolova gets an update on the current state of the supply lines.)

※今回の通信もややこしいが、過去の話。

ここの和訳『現在の供給ラインの状況に関する最新情報を得る。』とあるが、英文は(on the current state of the supply lines.)となっており、時制を『現在』に限定せず、『当時の現行供給ライン』という解釈に。

Weblio英和辞書より引用ー

『current』とは

意味・対訳
今の、現在の、現在通用している、現行の、流通している、流行している

コア
現在流れている

ー引用ここまで。

なので、『(通信『資源』当時)の現行(ネットワーク)供給ラインについて、ナタリアがマネージャーより、最新の報告を得る。』となる。

これは『現在の供給システム』は違う、違っているという可能性も含んだ表現。

ナタリア・ソコロワ
『SITREP【シトレップ】』

※この全大文字(All Caps)の『SITREP』という表現は、SITuation REPort(状況報告)の略称。

主に軍関係で使用される用語。

Weblio英和辞書より引用ー

『sitrep』とは

意味・対訳
【軍】状況報告

発音記号・読み方
/ˈsɪtˌɹɛp(英国英語)/

ー引用ここまで。

ちょうどRedditにて、過去にこの用語についてのスレッドとその質疑応答があったので、その内容を一部引用し、意訳して紹介。

Redditより引用ここからー

『What is the difference between a SITREP and a SPOTREP?/SITREP(シットレップ)と SPOTREP(スポットレップ)の違いとは?

Q:『(この用語は)どちらも上級部隊(上官)に情報を報告する為に、使用されると理解しているんだけど、状況によって、どちらを使うのが有利(適切)なのか教えてほしい。

両方ともほぼ同じ内容を伝えるように思えるんだけど…。 』

A:『『SITREP』とは “SITuation REPort(状況報告)” の略であり、『SPOTREP』とは “SPOT Report(即時報告/現場報告)” の略となります。
『SITREP』は通常、標準作業手順(SOP)や上級司令部の指示に従って、24時間ごとに送信され、その間に起こった出来事をまとめて報告します。

この報告には、味方側と敵側の行動の両方が含まれます。

一方で『SPOTREP』とは、状況によって必要なときのみ送信されます。

たとえば、敵との接触や交戦などの際です。情報は通常、『SALUTE』形式、または 『SALT』形式で送られます。

簡潔に言えば、『SPOTREP』の方が短時間で済み、多くの兵士は『SALUTE』形式で情報を即座に送るよう訓練されています。

ー引用ここまで

上記用語補足解説:

『SOP (Standard Operating Procedure)』:

・標準作業手順。軍隊では作戦や報告頻度の基準を定める内部規程。

『SALUTE format』:

・報告の基本テンプレート。

・S = Size(敵の規模)
・A = Activity(行動)
・L = Location(位置)
・U = Unit(部隊識別)
・T = Time(時間)
・E = Equipment(装備)

『SALT』:

・SALUTE の簡略版。

Natalya Sokolova:
(Sitrep.)

マネージャー
『すまない、何て?』

※で、ここは『マネージャー』は、軍属ではないので、『SITREP』という語が分からず、面食らって、聞き返している。

あとは、『I』とか、『You』とか、『We』といった主語もなく、いきなり単語を伝えられているという事もある。

これはかなり冷たい、というか、失礼というか。

『give me an update』とかでもなく、『SITREP』だから、印象としては、結構強烈。

『ナタリア』、マウント取ってんじゃねーの?

ただ、この『ナタリア』、おそらくこの通信の結末でもそうだけど、おそらくこの辺りから、『マネージャー』に対する、自身の立場と対人関係を優位にしようとして、こういう会話を展開していると思う。

要はマウント行為の一環として、出会い頭に一発、カマシとくか、みたいな。

あと『メレット』もそうだけど、もう彼女のコミュニケーションの手癖みたいなもんだね、ここまでくると。

結局、シーソーの関係に固執するというか。優劣と支配と従属しかない対人関係、世界というか。

“企業=軍”という構造の融合がすでに常態化?

あとは、『SITREP』 が軍事用語となるので、ナタリアが部下に対してこれを使うのは、彼女が軍人の言語を、自分の語彙に取り込んでいる事も示唆しているのかな。

→ 経営者の口からこの語が出るのは、やや異様であり、“企業=軍”という構造の融合がすでに常態化しているとも。

The Manager:
(Excuse me.What?)

ナタリア・ソコロワ
『失礼、ずっと兵士に囲まれてたから。最新情報を報告して。』

※ここもそう。

ホント、狡猾というか、老獪というか。

“Sitrep.” → “Update.”の流れ=「優位の演出 → 軽い自己批判 → 関係の支配」

・最初に軍事用語を使って、『マネージャー』を混乱させる。この時点で、彼の心理的立場が“下”に固定される。(優位の演出)

・そして軽く謝りながら、“Update”という、彼にとっても、馴染みのある言葉に言い換える。(軽い自己批判)

・それから、「柔らかく支配し直す」。
 ──まるで「理解してあげる」風を装いながら、主導権の回収を行っている。(関係の支配)

Natalya Sokolova:
(Sorry.Spending too much time with soldiers.Update.I need an update.)

マネージャー
『ああ、稼働率が15%まで低下してる。』

※ここは、ナタリアの返答を受けて、違和感を感じながらも、気を取り直して(Oh,yes...)、『マネージャー』が本来の業務とその内容の報告を行っているね。

ただこの稼働率が15%という表現。

英文だと(we are down to 15% capacity.)となっており、これだと『Black Tusk(ブラックタスク)』 の全体的な供給・稼働体制(人的資源なども含めて)が15%しか機能していないという事を指している。

ここら辺りは、『マネージャー』が『マニー』に報告していた内容とも符合するね。

結構、相手方(ブラックタスク)も台所事情はカツカツというか。

The Manager:
(Oh,yes,we are down to 15% capacity.)

ナタリア・ソコロワ
『新入りはどう?』

※ここの『新入り/(the new recruits)』は、新兵や新規入隊者みたいな意味だね。

Natalya Sokolova:
(What about the new recruits?)

マネージャー
『数人が離反。数人が死亡。働くのを拒んでる者もいるが、残りは頑張ってる。だからゼロではなく15%だ。

※ここも『状況は最悪に近いです。しかし、現場(私(マネージャー)も含めて)は、頑張っています。』という事を、淡々と訴えている感じ。

The Manager:
(Some have defected.Some have died.Some refuse to work and the others are trying to hold it all together.That's why we are at 15% instead of zero.)

ナタリア・ソコロワ
『それAIやドローンで代替できる?』

※はい、そんな訴えは響きません、届きません。彼女には。

だって、人も代替可能な部品という認識だから。

むしろ、機械の方が接しやすいのかもしれない。

とにかく感情とか、情緒というものを嫌うよね、『ナタリア』。

『The Designed Human Program/デザインヒューマン構想』について

ー『ナタリア』及び『ブラックタスク』の組織の根底に流れる思想

まずこれまでの考察を振り返ってみても、『ナタリア・ソコロワ』の思想の中核に、「人間の欠陥を、技術によって最適化し再設計する」という観念があるように思われる。

彼女の発想は、人間という存在を「不完全なコード」として認識するところから始まる。
感情・恐怖・倫理・迷い――そうした人間的な要素を、自身及び組織の目的達成の「効率性を阻害するエラー」と見なしているフシが伺える。

ゆえに、彼女の理想とする「人間像」は、生物学的存在ではなく、『プログラム的秩序と肉体的性能の融合体』。

これを端的に表しているのが、ディビジョン2内のネームド・ウェポンの『Mechanical Animal/メカニカルアニマル』のフレーバーテキスト:

"The perfect soldier, a blending of man and machine, and fully automatic."**
「完璧な兵士とは──人間と機械の融合体であり、そして、完全自動。」

この(perfect soldier)は、単なる戦闘ユニットとしてではなく、『意志を持たない理想的な“機能としての人間』を象徴している。

『The Designed Human Program/デザインヒューマン構想』、その構造と思想的背景について

おそらく『ナタリア』の考える『The Designed Human Program/デザインヒューマン構想』とは、単なるバイオテクノロジー(生体工学的・遺伝操作的な技術領域/生命を改造する科学)プロジェクトに限らず、思想・経済・倫理の再設計をも内包したトータル・システム(人間社会そのものを再構築する全領域的統合構造)なんだろう。

これを3層のレイヤーで整理すると:

『第1層/生物学的層(身体)』

・人間の生理機能を機械で強化・補完する。疲労・恐怖・倫理的躊躇を排除。(例:ウォーハウンド、医療ドローン、AI兵士)

『第2層/認知的層(意識)』

・意志決定をアルゴリズム化。判断を「命令=演算」として処理する。(例:『Diamond Network/ダイアモンド・ネットワーク)、自己学習AI)

『第3層/社会的層(秩序)』

・人間を経済と戦争の“プログラム可能な資産”として再設計。(例:『ブラックタスク)への投資構造、『ナタリア』の経営モデル)

この三層は、「人間を管理可能なデータ構造へと変換する」という共通理念で統合、構築されている。

ネームド・ウェポン『Mechanical Animal/メカニカルアニマル』との思想的繋がりについて

 “The perfect soldier, a blending of man and machine, and fully automatic.”

この文は、『ナタリア』の持つ思想を、ミクロレベル(武器単体)にまで落とし込んだ象徴的な一文。

“blending of man and machine”:
 → 人間の不確定性と機械の確実性の融合。

“fully automatic”:
 → 意志を持たず、倫理的迷いのない存在。

“perfect soldier”:
 → 完全に制御可能な「設計された人間」。

この一文が示すのは、人間を「戦闘の自律プロセス」に変換する思想、すなわち『The Designed Human Program/デザインヒューマン構想』の兵器応用版。

Marilyn Manson - Mechanical Animals

おそらくネームド・ウェポン『Mechanical Animal/メカニカルアニマル』の元ネタとなるこの曲。

リリックを紐解くと、いくつか符号する点も見受けられる。

※以下に引用するのは、考察目的としての歌詞引用となる。

歌詞引用ここからー

(We were neurophobic and perfect / The day that we lost our souls)

・「僕らは神経を恐れ、完璧だった/ 魂を失ったその日」

象徴的対応:
 “We were neurophobic and perfect” ⇄ “The perfect soldier, fully automatic.”

(You were automatic / And as hollow as the 'O' in god)

・「君は自動的で、神の“O”のように空虚だった」

このラインは決定的。
“automatic(自動的)” はナタリア思想のキーワードであり、完全に“programmed(設計)”された存在への皮肉。

そして“hollow as the 'O' in god”――
神という言葉の中心にある“空洞”。

これは『神なき創造者=人間による神の模倣』の象徴。
つまり、『ナタリア』=“godless god(神なき創造主)”。

(You were my mechanical bride / Phenobarbidoll)

・「君は僕の機械仕掛けの花嫁/フェノバルビドール(鎮静剤の人形)」

ここでは、“Mechanical Bride(機械の花嫁)”という言葉がキーワード。
これは明らかに「人と機械の融合体」=『Designed Human/デザインヒューマンの原型的イメージ』。

また、“Phenobarbidoll” は “phenobarbital(鎮静剤)+doll(人形)”の造語。
つまり「感情を鎮められた人工の存在」。
このライン全体が、『人間の感情を薬理と機械で制御する思想』の暗示。

象徴的対応:
“Mechanical bride / Phenobarbidoll” ⇄ ナタリアの「AIによる感情統制の社会」

(This isn't me, I'm not mechanical / I'm just a boy playing the suicide king)

・「これは僕じゃない、僕は機械じゃない/僕はただ“自殺の王”を演じている少年だ」

ここはナタリア思想の“裏面”、つまり『人間の反抗と喪失の悲鳴』の象徴。

“I’m not mechanical”――それは、
ナタリアの世界において消された人間の最後の抵抗の声。

しかし直後に続く “playing the suicide king” は、彼がすでに「滅びるしかない運命」を受け入れている事を示唆している。

“Suicide King” はトランプのキング・オブ・ハート(心臓に剣を突き立てる王)の別名。King of hearts (Belgian pattern)

つまり、『自らの心を殺す者』。
――『ナタリア』によって行われる「感情を排除した人間」に至るまでの象徴的過程。

『The Designed Human is the Mechanical Animal.』
――「設計された人間とは、機械仕掛けの獣の事である。」

ー歌詞引用ここまで。

あと、ここも『Can we』で『マネージャー』に問うている所もズルい。

実際には、命令なのに、共同で考え出しているかのような印象。

これも彼女の対話手法の1つ。

とにかくあまり『Iメッセージ』を使わず、『You,Weメッセージ』に置き換える。

Natalya Sokolova:
(Can we replace the labor with the AI and drones?)

マネージャー
『いや。もっとウォーハウンドを調達しないかぎりは。』

※で、ここの『マネージャー』の返答の仕方が、もう『ナタリア』の話法、支配に取り込まれてしまっている証拠。

会話冒頭からのジャブのように続いていた対話のパターンに、組み込まれてしまっている。

上記回答は否定に見えるけども、実際には『ナタリア』の提案に対する、肯定や実現の可能性を、『ナタリア』に伝えている。

マネージャー:『いや。もっとウォーハウンドを調達しないかぎりは。』って事は、ウォーハウンドを追加配備すれば、提案が実現可能という事。

ほら、もうこの後は、『ナタリア』の掌の上だよ。

The Manager:
(Uh,no.Not unless we requisition more Warhounds.)

ナタリア・ソコロワ
『生産量を上げれば増やせるわ。』

※ここも『I(私)』ではなく、『You(あなた)』で伝えている。

ナタリア:『「あなた(マネージャー)の言う通りね。なら、もっと生産すれば、あなたの望みが叶うわ。』

Natalya Sokolova:
(Produce more and you can have more.)

マネージャー
『ブラックタスクの製造は自分の担当業務に含まれてない。』

※で、ここは『マネージャー』の最後の心理的抵抗として、自身の役職の権限では、そんな事は行えないと、ある程度の正当性を以て、ナタリアに主張するけども…。

The Manager:
(Black Tusk manufacturing is not currently part of my mandate.)

ナタリア・ソコロワ
『それならおめでとう、ミスター・マネージャー。昇進させてあげる。』

※こうなるよね。

ならあなたを昇進させて、権限を強化してあげる。良かったわね、これまでよりも一層業務に励めるわよ。と。

良いか、悪いか、好きか、嫌いかは置いておいて、『ナタリア』、お見事。

Natalya Sokolova:
(Well then congratulations,Mr.Manager.You just got yourself a promotion.)

 

 

 

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