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【MUSIC】『Angine de Poitrine(アンジン・ド・ポワトリン)』、変拍子で地球を征服する方法について

2026年9月4日

『Angine de Poitrine(アンジン・ド・ポワトリン)』

2026年、地球はすでに落ちていた。

侵略者は、333歳の宇宙人バンド・『Angine de Poitrine(アンジン・ド・ポワトリン)』だった。(公式サイトへのリンク)

彼らの武器は、核兵器でも、ウイルスでもなかった。

変拍子のロックだった。

1:『宇宙人、地球侵略の手段は変拍子だった。』

設定紹介

  • バンド名の由来:

    『Angine de Poitrine(アンジン・ド・ポワトリン)』

    フランス語で「狭心症」を意味する。地球の言語が喋れないはずの宇宙人が、なぜかフランス語の医学用語を名乗る皮肉。

  • 外見:
    ポルカドットの宇宙服のような衣装、微分音ダブルネックギター、ルーパーを駆使する演奏スタイル。
  • 音楽的特徴:
    • 変拍子:7/8、11/8、13/16など、聞く者の脳を混乱させるリズム。
    • 鋭角的ギター:ジオメトリックなリフと不協和音が織りなすサウンド。
    • インスト重視:歌詞はほとんどなく、音楽そのものが「言語」として機能。
    • プログレの遠い親戚:プログレッシブ・ロックの複雑さを持ちつつ、パンクのエネルギーとジャズの即興性を融合。

※筆者注:この辺り、以降でも紹介するバンドにも言える事だが、『ジャンル警察』的な定義だと、『マスロック』なのか、『ポスト・ロック』なのか、『プログレッシブ・ロック』なのかは意見が分かれる、というか揉めるんだろうが、私的には結構それはどうでも良くて、広義で『プログレッシブ』で良いんじゃないかと思っている。

大切なのは『中身』。

なので、細かい定義や系譜については、詳しい人に説明を任せるにして、今日は3組紹介。

2: 侵略、開始:『Angine de Poitrine(アンジン・ド・ポワトリン)』

今年のフジロックでのパフォーマンスで結構バズって、ここ日本でも認知度が増した当バンド。

実は日本での盛り上がりの前に、2026年2月、シアトルのKEXPで行われたライブセッションが、難解なフレーズとインパクト大の見た目、確かなパフォーマンスとその内容で、SNS上で沸いた。

ド頭の『Sarniezz』から『Mata Zyklek』の流れが珠玉。

決して、所謂『色物』枠で無い事が伺える。

聞いていると、気持ち良さと気持ち悪さの塩梅が絶妙。
下手したら、ずっと気持ち悪い(聞き心地が悪い)人も居ると思う。
ズレとフレーズとリズムのハマる所の配分というか。
途中の声ネタの使い方とか。

3. 潜伏期:実はその前に、UBI屋上でライブをやっちゃったりもしてる。

2025年9月、モントリオールのUbisoft社屋上
Angine de Poitrine、まだそこまで認知度が高まってない頃、POP Montreal公式セッションに出演。

  • 場所:Ubisoft社屋の屋上、都市の真ん中でのパフォーマンス。
  • 演奏:後のKEXPセッションと同様のスタイルで、地元の音楽ファンを魅了。
  • 伏線:このパフォーマンスが、後のバイラルヒットへの第一歩となった。

4. 制圧完了:フジロックで起きた「超現象」

2026年7月26日、FIELD OF HEAVEN
Angine de Poitrineは、フジロックフェスティバルに初出演。

  • 入場規制エピソード:
    • 開演前から長蛇の列ができ、予定の会場をはるかに超える観客が集まった。
    • 主催者は急遽、会場を拡張し、入場規制を実施。

と、このように快進撃を続けている注目のバンドという訳。

5. で、日本のバンドはどうなの?と言うと。

もちろん、ここ日本でも、カッコいいバンドは沢山いる。

一応今回の記事の主旨、意図は『マスロック』、『ポストロック』の流れという中で、紹介。

『toe/トー』

  • 結成:2000年結成。
  • 活動スタイル:メジャー契約せず、自主レーベルMachu Picchu Industriasで活動するポストロック/マスロックの古参バンド。
  • サウンド:
    • 変拍子:5/4、7/8、11/8など、複雑なリズムを自然に織り込む。
    • 静と動の緩急:繊細なメロディと爆発的なクライマックスを繰り返す。

紹介するのは、彼らの代表曲となる『グッドバイ』のMVと、超久方ぶりに映像を出してくれたファーストテイクのものを2つ。

▼toe-『グッドバイ/Goodbye』

▼toe - 『グッドバイ feat. 土岐麻子 + 徳澤青弦 / THE FIRST TAKE』

このファーストテイクのバージョンの曲終盤、
バーストする辺り、いつも泣きそうになる。
そして、ドラムがめちゃタイト。

『グッドバイ』自体も2パターンあるので、好みの方で。

このバンドはどちらかというと、静と動の対比、叙情的なメロディ、若干のエモさって感じかな。
日本のポストロックの得意な表現とも思う。

で、今回最後はハードコアの文脈から1バンド。

『kamomekamome/カモメカモメ』

ボーカルの『向達郎』氏は、『マキシマムザホルモン』以前、確実にオーバーグラウンド(お茶の間やメディア)に、ハードコアシーンの認知度を高め、押し上げたバンドの一つである『ヌンチャク』の元ボーカル。

柏シティ・ハードコア(KCHC)ってやつだね。

そういえば、大阪、Hiphopの文脈で『ヌンチャク』とも共演し、その曲をカバーしている『Jin Dogg/ジン・ドッグ』もいたね。

▼Jin Dogg - the Break (Nunchaku IchibuFubuku cover) [Official Music Video]

▼BAKU, Jin Dogg, Nunchaku, Tomy Wealth - VIDEOPHOBIA【Official Music Video】

そんなバンドからはこの曲を。

▼KAMOMEKAMOME 事切れ手鞠歌 (Live at TOKYO STUDIO COAST 2021.10.3)

まじで、このライブのクオリティ、ハンパねーな。
めっちゃカッコいい。

このバンドは歌詞とメロディが高い水準でまとまっている印象。

とまあ、ここまでつらつらと好きな音楽を紹介したけども、

定義論争より、まず1曲聞いてみて。

もし、あなたに刺されば、そりゃ嬉しい限り。
ではでは、また。

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