今日紹介する動画はADAM: Episode 1。
貴様の名前はコード227900(重罪人)である。
▼ADAM: Episode 1
目が覚めると、機械の身体に。その他は何一つ思い出せない。いったい自分は…
この動画は2016年にUnityというリアルタイムレンタリング(動画の描画技術)のデモとして、発表された。
制作はOats Studios
▼ADAM: Episode 2?
ミラーという女性の力によって、いよいよ自らの罪が明らかに。
Consortiumとは?そして、その内側では一体何が行われているのだろうか?
▼ADAM: Episode 3?
次第に明かされていくConsortium(共同体)の謎。科学を捨て、暮らして行こうとする集団。
そして、中心人物のこの男の正体とは?
これらの動画を制作しているOats Studiosとは、どんな所なのだろう?
▼Oats Studiosとは?
ニール・ブロムカンプによる実験的プロジェクトの一つ。代表作はSF映画である「第9地区」(2009年)
Oats Studiosでは、今回のADAMやその他にもRAKKA等、制作した作品の一話をsteamとyoutubeで無料公開しており、続編や特典(脚本、音響素材等!)を希望するなら、steam版で安価(498円)で提供するという試みを行っている。
【Oats Studios - Volume 1 Assets】
(日本語未対応)注:2017年10月現在
この試みには、監督自らのアマチュアを含む様々なクリエイター達にも、購入した素材等を使って、その自由奔放なアイデアを形にして貰いたいという思いが込められている。もちろん自身の制作も出来るだけインディペンデントな環境で制作出来るようにという先々への布石といった意味合いもあるだろう。
▼What is Oats?
この動画からもスタジオの風通しの良さとクリエイター達の伸び伸びとした様子が伺える。
そして肝心の制作されたSF動画(ADAMシリーズ)のクオリティだが、これまた非常に高い。
AIやロボット技術の進歩、アンドロイド、知性の行方といったディストピア的世界感がコンパクトにうまく表現されており、映像の美しさを含め、感動させられる。
(個人的にはADAM: Chapter 1で登場する、どこか日本のサムライを彷彿とさせる二人組の片方がお気に入り。)
自身の表現に真摯であろうとするその姿勢には、心から賛辞を贈りたいし、又、こういった表現、活動方法が広がっていき、作り手を支援するハードルが下がれば、私達も多くの恵まれた創作物に出会って行けるのではないかと思う。
Destiny、Halo、Mass Effect、この辺りの単語にピンときた同志にオススメ。